2023.01.28  真冬のエバ釣り


Report by  T-Ya


降雪

 この冬はかなり冷え込みが厳しく、年末に続いて前日も自宅の周りで積雪があった。四国でもよく降ったようで夏タイヤ+チェーンで行くことになるのかと心配だったが、幸い高速や幹線道路は問題なさそうだったので1カ月ぶりに四国南西部へエバを釣りに行くことにした。

 道中では道路わきに積雪があり山間部では吹雪いている所もあったが、新たに積もるほどではなく無事に到着。以前も降雪の翌日にエバ釣りに来たことがあるが冷え込みにもかかわらずよく釣れたので、今回も多分大丈夫だろうと楽観。そして夜明けととともに釣り開始。

 年末に来た時はボトムべったりに良型のロウニンアジが居たので、今回も同様にボトムから攻めてみる。根に巻かれたりするのでドラグはきつめ。来るか来るかと期待しながらキャストを繰り返すが、全くアタリなし。だんだん不安になりつつも続けると、根掛かりが連発して心が折れそうになる。だが今回は他の場所が期待できそうにないので、ここで釣らないと後がない。

沈黙の中・・・

 反応なく沈黙の時間が続くが、この時期は夜明けからしばらく経って群れが回ってくることもあるので、諦めずにやっているとズンッと何かがヒット。ぐわーっと沖に走り出してドラグきつめにもかかわらずラインが出て行く。巻いては走られを繰り返しながら何が掛かったのか考えてみると、巨エバほどの瞬発力はない感じ、竿をたたかないのでチヌでもない。ならばスズキだろうか。ただ今までに感じたことのない引きだったので、もしかするとあの魚のような気がする。

 やがて浮かんできたのはやはりあの怪魚。抜き上げは無理だったので恐る恐るでハンドランディング成功。大きく盛り上がった背中と大きな鰭。実物を見るのは初めてなのでじっくり眺めてもよかったのだが、特別な魚なのでその時は早くリリースせねばという思いでアタフタ(汗)。写真を撮ってリリースすると、無事にスーッと泳いで行った。釣れることもあると知っていたのであまり驚きはなかったが、それまで釣ったことが無いのに現れた魚の姿が予想通りだったのは妙に嬉しかった。50cmの若魚で、大きすぎるとライトタックルでは手に負えないので丁度良かったのかもしれない。

一転して爆釣

 リリースを終えてエバ狙いを再開すると、ボトムでロウニンアジがヒット。続けてもう一匹釣れたがサイズは小ぶりで痩せている。後が続かなかったので、もうロウニンアジはシーズン終了が近いのかもしれない。

 そして急に沖の方でボイルが発生。多分セイゴが暴れているので狙ってもしょうがないと思ったが、一応確認のためにメタルジグを投げてみる(笑)。すぐにヒットしたがやはりセイゴ。その次のもセイゴ。更にその次はギンガメアジだった。オッいるじゃんということでボイルを狙うと良型のギンガメアジが連発。ボイルでジャンプしているのはセイゴだが、すぐ下にギンガメの大きな群れがいるらしい。遠投して沈めずに巻くと簡単にヒット。ボイルが無くなっても同じ場所を狙うとヒット。アタリが無くなっても別の方向に投げるとまたヒット。根掛かりの心配もなくそんな感じで釣れ続いたが、十分過ぎるぐらい真冬のエバ釣りを堪能したので移動することにした。

 その後は何か所か実績場所をまわったが、いずれもノーヒット。年末に来た時にも1か所だけは絶好調でその他の場所は絶不調という同じ状況だった。その良く釣れた1か所も群れがロウニンアジからギンガメアジに替わっていたが、数は多そうだったのでもう一回ぐらい狙ってみたい。思いがけず初魚種も釣れて楽しい釣行だった。