2025.08.09  涼しい夏エバ釣り

Report by  T-Ya


滝雨の中

 連休なので恒例のエバ釣りに四国南西部へ行くことに。1日中雨の予報だったので日にちを変えるか迷ったが、最新の予報では午前中は降らないようだったので決行。まあ久しぶりの釣りなので半日でもできれば満足だ。そんなわけで夜のうちに出発。高速を順調に走っていると四国に入る手前で豪雨に遭遇。ワイパーを最速にしても追いつかず視界が悪い。路面は冠水して白線が見えない。連休初日で交通量が多く、斜め前の車が跳ね上げた水しぶきが襲い掛かる。三重苦の中で手に汗を握りながら進んで何とか雨雲を通り抜けた。現地でこのような大雨が降ると川が濁ってしまうので心配だったが、着いてみると路面は乾いていて問題なさそう。安心して眠りについた。

まずまずの滑り出し

 日の出時刻から釣り開始。曇り空で涼しい。最初は漁港の小さなスロープから。アタリは2回ほどあったが小さいのか掛からない。すぐに切り上げてサーフに移動。すると反応があってヒット。今シーズン1匹目は良く引いて元気の良いエバだった。その後は2匹ほど追加。このサーフでは釣れない年も多いが、複数釣れたので好調を感じさせる滑り出しだった。

 移動して小河川の河口。準備をしていると1台の車が。シーバス狙いで来たとのことだったが、私がエバ狙いだと話すとじゃあ止めときますねと引き返そうと。小河川とはいえ大丈夫ですよと引き留めたが、頑張ってくださいと言い残して去って行った。なんとも配慮のある人だと感心しながら釣りを始めると、ギンガメがポツポツとヒット。ここも好調だった。まずまずの釣果と、いい感じの人との出会いで気分よく次の場所へ向かった。

トラブル発生

 例年なら順番では河口の立ちこみポイントで海パンウェーディングをするのだが、今回は時折小雨がパラついて涼しいのでパス。ところが次の釣り場に着く直前に車にトラブルが発生して動けなくなってしまった。すぐにロードサービスに電話すると、到着まで1時間掛かるという。周囲は民家しかなく、他に何もないところで1時間も待つのは困ったなと思ったが、動転してすぐ横に川があることを忘れていた(汗)。ここも小河川だが例年よく釣れる場所。期待してルアーを投げるとすぐにヒット。車がどうなるのか気になってあまり集中出来なかったが、何とか3匹ほど釣って車の方へ戻る。ロードサービスの人が到着し作業開始したが、なかなか手こずっているようだ。しかも雨が本降りになってズブ濡れ。だがそこはもちろんプロなので黙々と作業を続け、1時間半掛かって作業終了。どうなることかと思ったが乗って帰れる状態に戻って一安心。お礼を言って次の釣り場へ向かった。

揉みくちゃポイント

 大幅に時間ロスして昼過ぎに到着。幸い雨は上がったが、日は隠れているので快適。さっきの雨で濁りが心配だったが問題なし。去年来たときはワラワラッと湧いてきてルアーが揉みくちゃにされたポイントだが、今年はどうだろうか。期待して投げるとすぐに何匹かチェイスあり。お~いるいる、次こそはと投げると、活性が上がったのか大量のミニエバが湧いてきて揉みくちゃに(笑)。いやー今年もいました、小さいがこの時期ならではのヒットでウッシッシ。どこに投げても群れがいる感じで、右に投げると小さめ、左に投げると大きめのエバがヒットする。バラシも多いのだが何度でもアタックしてくるので毎回キャッチで入れ食い状態。途中で雨が降ってきたのでレインジャケットを羽織るが、汗で内側がベチョベチョに。透湿素材で快適というのはこの時期には幻想だ。結局脱いで雨に濡れながら釣りを続行。1時間半ほど数釣りを堪能したので終了することにした。

 例年なら1日中釣りをするために行き帰りの道中は夜中に走るのだが、明るい時間での帰路は四国の雄大な山岳地帯を眺めることが出来た。たまにはこういうのも良いものだ。そして今シーズンのエバは数が多いようなので今後が楽しみ。次はやっぱり1日中釣りをするかな(笑)。