サーフのワカシはナブラを狙え! |
夏の広大なサーフは、色々な事が起きそうで気持ちがいい。特に早朝のサーフには、様々なドラマが待っているかも知れないんだよね。広大なサーフから海を眺めると、目の前にはたくさんのナブラが出ていることだってある。 この季節、目の前に現れるナブラの正体は、ほとんどがワカシやソウダガツオだ。ワカシは小さいとは言っても、ボク達を興奮させるには十分だ。今回は、そのワカシに照準を絞って紹介しよう。 この時期のワカシ達が、サーフなどの岸近くに寄ってくる理由はただひとつ。集まっているイワシなどのベイトフィッシュを食べるため。だからこそ捕食目的で集まっている、活性の高いワカシのナブラを狙ってみたい。 もちろんナブラが出てない日だって、メタルジグをちょっと多めに沈めてやれば釣れるかも知れない。でもどうせ釣るなら、ナブラを目前にして興奮しながらが楽しいね。どうしても魚が欲しいときは見えなくても釣るけど、普段だったら海を見て帰っちゃうかも。 さて、このナブラが最も多く見られるのは、一般的にはマヅメ時が圧倒的だ。特に朝マヅメには、より多くのナブラが湧いている事が多いようだね。夜の間に岸近くへ集まっているベイトフィッシュを、日の出とともに追いかけ回すってパターンみたいだ。 少しでもヒット率を高くしたいのなら、このように朝マヅメを集中的に狙ってみよう。朝は思いっきり早起きして、辺りが明るくなってきたらルアーをキャストしたい。完全に明るくなって周囲が見渡せるようになると、驚くほどのアングラーの数に驚くこともある。 せっかく早起きしても、ちょっと遅いと釣り場が無くなるほどの地域もあるので、朝は布団の中でウダウダせずに、スパッと目を覚まし、一気に出かけちゃおう。中途半端な早起きが無駄にならないようにね。 それと、できることなら前の日に釣れていた場所を調べておこう。通常は同じ場所からナブラがわき上がるケースが多いからだ。ベイトフィッシュの動向が変わらない限り、ほとんどの場合は、同じ位置からナブラがスタートする。 日が昇ってからは移動の足が速くなってくるので、今度は潮目とベイトフィッシュを意識しよう。ナブラが出る場所には、必ずベイトフィッシュの存在があるんだ。それさえ把握しておければ、ナブラが沈んだとしても、次に出てくる場所も想像できるはずだよ。 それから、この釣りは濡れてもいい格好で出かけよう。砂浜の釣りの場合、波打ち際で濡れないように釣るなんて難しい。ニーブーツ程度だと、あわてて逃げたときに転んでしまう危険もある。短パンにビーチサンダルや、ウェーダーなどを準備しておこうね。 タックルは、とにかく遠投を意識しておきたい。多少の風や波があろうとも、それを突き抜けて遠くのナブラを狙いたいからだ。ナブラが必ずしも波打ち際で起きるとは限らないのだから、少しでも広範囲を狙えるようなタックルを使うのは、この釣りの常識と考えておきたいね。 だからラインもPEを考えたいんだ。ナイロンでも良いんだけど、ここ一発って遠投が必要なとき、やっぱり細くて強いPEに助けられることが多い。それに遠投してると、ナイロンではラインの伸びが気になるんだ。これはフッキングにも影響することだから、ナイロンで不具合を感じていた人は、是非ともPEラインを試してみてもらいたいね。 ショックリーダーは、フロロでもナイロンでも構わない。ボクはメタルジグを使うとき、決まってフロロを使っている。これはサーフの砂で少しくらい傷付いても、そう簡単にはブレイクしないからだ。まあ自分の好みで選んでも良いと思う。 あとはルアーだね。これはもうメタルジグだけ持っていればいい。サイズは18〜28gが一般的だね。あまり小さくても遠投できないし、大きすぎても普通のシーバスロッドでは投げられない。9〜12ftくらいのシーバスロッドを使うだろうから、それで扱えるサイズを準備しておけばいいんじゃないかな。 カラーはブルーが基本だね。オレンジやグリーンが良かったりすることも多いけど、ワカシが口を使ってくれる程度の潮色だったら、ブルーだけ持っていれば事は足りる。但しシーズン初期に限って言えば、アピールを考慮してレーザーシートやホログラムのタイプが反応は良いみたい。反応悪かったら、アルミベースのメタルジグを使ってみよう。 選ぶジグの形状だけど、単純なストレート系よりも、スイミングタイプって呼ばれているのがいい。しかも浮き上がりにくい物が、ファーストリトリーブでも確実にナブラの下を通せるから有利だ。時としてあっさり水面から飛び出してしまうジグがあるけど、これは予想以上に扱いにくいよ。 さて、実釣でのコツを簡単に紹介しよう。まずはナブラの予測を立てること。「次はあの辺りででそうだなぁ〜」って思ったら、すぐに動ける体勢を取っておこう。混んで動けない場合を除いては、その気構えだけでもチャンスが増えるんだ。 ナブラが出たら、まず進行方向と移動速度を確認する。次にキャストして1〜2m沈めて巻き始めたとき、ナブラの見えてる先頭部分よりも数m先で、リトリーブ中のジグが通過するようにしたい。これを一瞬のうちに判断して、キャスト&ファーストリトリーブをするんだ。反応無かったら、時々ジャークさせる。 アタリは結構ハッキリ来るから、しっかりアワセて、波の影響による口切れに注意して巻こう。ラインも弛みやすいから、リールを巻く速度とロッドの角度などに注意する。最後の詰めは波打ち際だ。寄せ波に乗せて、スゥッと一気に引きずりあげてしまおう。 |