●1995年11月号
募集!あなたの愛車自慢
釣りに使う車はただ動けばいいってものじゃない!
今回は趣向を変えて、ボクのクルマの話。パワフルな愛車・シャリオでこれからが本番のメッキロードを突っ走るのだ。
皆さ〜ん、コンニチワ〜。呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ〜ンと出てきたのは決してハクション大魔王ではありません。では何じゃらほい。ソウ、そうなんです、本誌が発売される頃にはあの、アノ、あのぉ〜何でしたっけ…?○×△。
『メッキだろっ、メッキのシーズン突入って言いたいんだろーが』
『そうだよ、メッキが西伊豆で爆釣しているんだヨ』
いきなり脳天気な出だしで、ド〜モすみません、てなわけで〜メッキがシーズン突入真っ盛り…のハズなんですヨ。
ここ数日間、某T書房(桃の園…ナンカこう書くとイヤラシイね)よりタクサンのこれまたた〜くさんの原稿依頼を頂いて、これがまた締切りが迫っているというのに容赦ないボリュームで頂いてしまい、ほとんどオツムの中はグシャグシャなのです。(決してオムツの中がグショグショなのではありません…念の為) こうなってくると最後に大切にとっておいた、この楽しいコラムのページでオモイッキリ解放感に浸るしかない…と思うのですがいかがなモンでしょーか?
本誌読者の皆様には大変ご迷惑をお掛けしますが、ここはどーかひとつ、ボクの苦労?に免じて許してやって下せーな。
とは言ってもなかなかウサバラシが出来るような話なんて無いから悲しい。それなら今回はボクを含めた皆も大好きなメッキロードを楽しむため、絶対、ゼッタイ、ぜ〜ったいに欠かせないクルマの話でもしてみようと今思い立った。
メッキロードに欠かせない車と言えば、ある程度の快適さを求められる。皆さんはどんな車でメッキロードをドライブしているのかな。
ボクは以前モータースポーツをやっていた時期もあって、もっぱら車は走りに徹したマシンだった。最近流行りのRVなんてとんでもないといった意見を持っていたもんだ。
しかし、最近になって本誌の取材などで仲間と一緒にメッキロードを含めた多くの釣行に出かける頻度が多くなってきた。せっかく遠くから来て付き合ってくれる仲間に車の運転をさせるわけにもいかないし、できれば打ち合わせも兼ねて同じ車で出かけたい。ホントはくだらない話で盛り上がってるだけで打ち合わせなんてしないんだけどネ。
そこでボクはついに一代決心をしてしまったのだ。そう、不本意ながらRVと言えるかどうかは疑問だけど、その手の車を購入してしまったのだ。車を選ぶにあたっては第一に人数がイッパイ乗れること(でもバスじゃあダメ)、第二に人数が乗っても荷物がしっかり乗せられることとメッキ用のロッドをセットしたまま乗せられること、第三にパワフルなことだ。
従来のサーフやテラノなどはこの第三の課題をクリアすることができなかった。モータースポーツをやっていたボクにとって『もっとパワーを…』と叫びたくなるような車では似合わない。
よく走り、よく曲り、確実に止まる。探せば探すほど悩んでしまい、結局あきらめかけたところに出たのです。納得のいくパワーを持った車が…。その名は三菱シャリオ・リゾートランナーGT。
ナント230PSもあるその車はアノRVRよりも軽量で、ホイールベースも長くゆったりと乗れる。室内スペースも予想以上に広くて内装もバッチリ。操縦性も良く、RVRのキビキビしすぎ感よりも安心して運転できる。パワーがあっても全然飛ばす気分にならないのだ。
しかしボクにはスポーツ心を忘れることができず、この手の車にしては非常に異常に珍しいマニュアルミッションにしてしまったのだ。
この車のスタイルに関しては色々と意見の別れるところだが、取り敢えず当初の目的を達することができて満足なのである。仲間うちの話ではこの車なら小田原から初島まで15分で行けるはずだ…とか、訳の分からない話題で盛り上がったりする。 さて、せっかくだから今までのトランクタイプの乗用車と窓の面積が広くて荷物に直接陽射しがあたるワンボックスタイプの違いについて、ひとつ気が付いたことを話そう。これから車を変えようと思っている方の参考になれば幸いだ。
今まではトランクにいつもロッドケースを入れっぱなしでも平気だったけど、窓の広い車では夏の暑い直射日光でロッドケースが曲がってしまった。一緒に入れていた荷物がケースを押していて、暑さでフニャフニャになったケースをそのまま変形させてしまったのだ。日よけと荷物の積み方には要注意なのだ。
それからラインは暑さで一度柔らかくなり、その後再び元に戻る。しかし、これを繰り返しているうちにボソボソになってしまうので、出来ればヤッパリ釣り道具を車に入れっぱなしにしておくのはタブーのようだ。大切なタックルを長持ちさせるためにも横着はやめよう。
近いうちチャンスがあったら紙面のカラーページでお披露目できたらイイナと思っているが、編集部のK哲氏、いかがでしょう。読者の皆さんの釣りに使う愛車紹介というページでも作って、釣りに使うためボクはこんなアイデアで車を使いやすくしている…ナンテ事を情報交換できればこれからのドライブフィッシングがもっとモット楽しくなるんじゃあないかな。
釣りに使う車はただ動けばいいのではなく、いかにして有効に便利に使うかを考えていく時代ではないかと思う。但し、違法改造はダメだからね。何か面白いチューニングがあったら是非教えてね。ソルト&ストリーム編集部のK哲氏宛に情報を送って下さい。
オマケ 本誌の前号の中で『我がクラブの漁師・茂木くん』と紹介してしまい、日本全国から好評?の声が本人に伝わり茂木くんは非常に悲しんでいるとのこと。全国の皆さん、茂木くんをいじめないでネ。決して彼の本職は漁師ではなくフィッシャーマンです。(たいして変わらないと思うんだけどナァ)
本人曰く、『ワタシはクラブで一番サカナに執着しない男ですヨ!』と言う事でした。それなら今回はついでだから彼女募集中とでもしておきましょうかねぇ? ゴメン、怒らないでね!