●1998年9月号
陸っぱりでもっと釣るには・・・



手っ取り早いのは船で釣ることだよ

自分の釣りはオカッパリだけしか考えられな行ってのもいいけど、魚が確実にいるフィールドで、自分のテクニックを確かめて見るのもいいんじゃないかな。

 さ〜て、久しぶりの連載コラム再開ですよ〜。前号まで長々と続いていた堤防釣行記は、堤防の上に3年いなくても、編集部より無事に卒業とのお言葉をいただき、無事に終わることが出来たんです。これからの連載コラムは、何でもありという事なので、皆さん期待していて下さいねぇ。結構やばい内容の話しが飛び出しても驚かないでちょうだいねぇ。ホラッ、そこの釣れれないアナタ、思い当たらない?

 と言うわけで、連載1回目はちょっとおとなしい内容でいきたいなと考えちゃってるんです。今回のテーマは、未だ衰えぬ陸っぱりルアーフィッシングで、どうやったら人より多く釣ることが出来るだろうって事を考えてみよう。

 最近多いんだけど、とっても残念なことに陸っぱりルアーマンとの会話をしていると、全然釣れないんですよって話しをよく聞くようになってきた。

 何で釣れないのかを話しの中から探っていると、ほとんどの人が雑誌の受け売りだけで紹介された場所にしか釣りに行かない事が挙げられるようだ。しかも雑誌に載ってからそのシーズンに行くモノだから、余計にいい時期をを外してしまって釣れないみたい。

 今まで何度も話しているけど、雑誌なんてモノはそのシーズンのためではなく、次のシーズンのためにあるんだって思わなきゃ。月刊誌だって最大2カ月は遅れるんだよ。締め切り直前に入稿したって、1カ月近くの遅れはあるんだから。

 今の状況からすると、最も有効な情報ってインターネットじゃないかなと思うよ。スポーツ新聞の釣り欄だって、現実に地元のショップでは常連のお客さんが楽しんだ後に情報を出すことが多いんだ。

 実際に新聞へ情報として載った頃には、既に終盤となっている事だって多いんだよ。普通の人ってのは、その新聞情報を見つけてからどこにいつ行くのかを決めるでしょ。それだと2週間くらい遅れる事もザラにあるんだよね。

 インターネットの情報だと、BBSと呼ばれるみんなが自由に書き込めるページなどで情報交換だって出来るようになる。そうすれば、お互いの情報を出し惜しみしない仲になれた時に、信じられないようなお宝の情報だって得られる可能性があるんだ。

 もちろんボクたちが運営するAFISのホームページでは、ショップからの情報などを含めて、毎日のように情報をアップしている。みんなも興味を持って、どんどん覗きに来てね!

 ところで、釣れなくなってきたって嘆くのはいいんだけど、それって最初の頃はよく釣っていた人の言う言葉だよね(おっと、だんだん危険な内容の話しになりそう)。思ったほど過去にいい釣りをしていないのに、いつの間にか情報ばかりの頭でっかちになっている人はいない?

 いるんだよねぇ〜、そういう人って。大して釣ってないのに、自分は凄くたくさん釣りまくってるって勘違いしてる人って。これを読んでから、「自分の釣った経験ってそれほどでもなかったのかなぁっ」って思った人は救いようがある。「何言ってやがんでぇ、人の事言えるかぁ」なんて思ってる人は、ボクはもう知らん!。

 謙虚な人にヒントをひとつだけ差し上げましょう。釣れてない人って釣った経験が少ないから、その先の展開が頭でも考えられないし、行動も伴わない人が多いんだよね。

 たくさんの初心者の方たちと接していて感じるんだけど、1度だけでも大釣りしたら、その経験をいつまでも引きずってる事が多い。だから全く違った条件の時には、信じられない程のチョンボをして、結果は最悪って事になる。

 多くの人が自分はそんなにヘタではないって思ってるみたいだから、どんどん奈落の底へと転落して行くんだ。謙虚な人は、何とかして自分を振り返るから、素直になれる人ほど立ち直りが早い。そういう人なら結果として上達が早いみたい。

 さて、これを突き詰めていくと、自分がよく通っているフィールドでは詳しいマクロ的なポイントや条件を把握しているから釣れる。ところが、初めてのフィールドやターゲットを相手にしようとすれば、全く知らない知識だけで勝負するから釣れない。当たり前だよね。

 どうだろう、陸っぱりしかルアーをキャストしない人にとっては耳が痛くないかな。所詮釣りって言うのは魚がいてこそのモノなんだから、一度でいいから確実に魚がたくさん釣れる状況で試してみたら?

 手っ取り早いのは船で釣ることだよ。最近は各地でオフショアライトタックルルアーも流行の兆しを見せている。これを利用しない手は無いよ。確実に釣れる時期だけ、釣れる場所へ連れて行ってくれるし、そこで最も釣りやすいタックルとテクニックを知ることが出来る。

 船長が自分でルアーをキャストできる船宿ならば最高だ。船長自身もルアーマンが釣りやすく、ルアーを扱いやすい操船を知ってるので、結果はいい方向に進むんだよ。

 自分の釣りは陸っぱりだけしか考えられないって言うのもいいけど、魚が確実にいるフィールドで自分のテクニックを確かめてみるのもいいんじゃないかな。

 いままでボクが見てきた中では、ほとんどが陸っぱり専門の人はオフショアもやる人には勝てない。これは釣果は勿論の事、マナーの面でもそうだ。

 後ろを見ないでキャストしたり、港の通路に荷物を置きっぱなしで迷惑千万、タバコの投げ捨て、数え始めたらキリがないくらいマナーの悪さが目に付く。

 思い当たる事のある人は、理由はどうあれオフショアルアーにチャレンジしてみてはどうかな。今まで見えなかった何かが見えてくるかも知れないよ。釣れるよ〜!


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