●アイルメタル 28g●
船の明かりが目印だ!

 今年も沼津一帯で、タチウオのナイトゲームが開幕した。最も有名なのは、静浦港の防波堤だ。スポーツ新聞の釣果欄には、毎日のようにエサ釣りでのタチウオの釣果が載るようになってきた。平均サイズは60〜80cmらしいので、昨年のこの時期に比べると小振りと言わざるを得ない。

 連日の釣果速報により、おそらくどこのポイントもいっぱいだろうと思いながらも、沼津方面へ出かけてみた。ところが意に反して、タチウオを釣っているアングラーの姿は少ない。しかも釣れない人もいるらしい。船の情報によると、今現在では久料方面の70mダチがメインらしい。静浦周辺にもタチウオ狙いと思われる船の明かりが見えるのだが、実際の釣果はどうなのか? いずれにしても、ボクが昨年通っていたポイントの近くに明かりを照らした船がいたので、その近くに集まっていると思われるタチウオを、アイルメタル28gで狙ってみることにした。

明かりが消える瞬間を狙え!

 ポイントに入ってみると、案の定ここにもアングラ-ンぽ姿は少ない。明るいポイントばかりに集まるアングラーにとって、真っ暗な場所ではタチウオが釣れる気がしないのかも知れない。現実には、岸近くに明かりを照らした船が居れば、そこも十分タチウオのポイントになるのだ。もちろん、明かりの無い真っ暗な場所だって、タチウオは釣れてくれる。

 既に時間が遅かったため、タチウオを狙っている船は沖上がりの時間だ。明かりを消してしまうと、タチウオはバラケてしまい釣りにくくなる。しかし、実はこの明かりが消えるタイミングが、ルアーでタチウオを狙うひとつのタイミングなのである。明かりに集まっていたタチウオは、明かりが無くなると一斉に散らばり始める。その時、目立つルアーでアピールさせる事で、散らばって行くタチウオの群れをひきつけるのがキモなのだ。

引き抵抗が少ないしテーリングしない

 具体的には、グローカラーのメタルジグを十分に蓄光させ、明かりの方向へキャストして誘ってくるのだ。この時はとにかく目立たせる事を優先させて、激しくジャークさせるのがコツだ。フォール姿勢の安定してないジグだと、このジャーク後のフォールでわずかでもラインが弛むと、テーリングが起きて釣りにならなくなる。ところが、アイルメタル28gは全くそんなストレスを感じさせることは無かった。
 激しくジャークさせた直後に一瞬だけストンとカーブフォールさせ、これを何度も繰り返す。この日もフォールの一瞬を狙ってタチウオはやってきた。ジャークで見せて誘った直後のフォールで、ゴンッと引っ手繰るようなアタリが手元に伝わってきた。そのままアワセて慎重に寄せてくると、全長でジャスト80cmのタチウオが上がってきた。

 このアイルメタル28gの最大の優位性は、ジャークでの引き抵抗の少なさと、フォール時のテーリングの起きないことだ。疲れずストレスを感じさせないジグこそが、初心者から上級者にまで好まれる理由と言えるだろう。今年もまた、アイルメタル28gのグロカラーは、ボクたちのタチウオゲームを熱くさせてくれる事だろう!


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