●アイルマグネット DB105●
潮色が悪いとシイラは浮かない?!

 お馴染みの福浦港・まるせ丸で絶好調のシイラを狙って船を沖へ 向けた。今年のシイラは大型が多く、初期はほとんどメータオーバ ーだったんだ。しかも群れを見つけるといつまでもルアーをトップ で追い続けるという、何とも嬉しい限りの日が続いていた。  ところがこの日は群れを見るものの、最初の1投目でしか反応し てこない。いつもと何が違うのか? そう、潮色がいつもより暗い んだ。泥水とかそういう類ではなく、よく言われる濁り潮というヤ ツなんだ。シイラに限らず多くの回遊魚たちは、潮色が悪いと極端 に水面でルアーを追う事を嫌う。まさにこの日はその濁り潮そのも のだったんだ。

水面直下を攻略しろ!

 こうなってくると、活性を高めるためにトップで誘いまくっても 結果はたかが知れている。ただ、せっかく水面付近をウロウロして いるシイラはいるのだから、ジグなどを使ってシイラを沈めたくな いと言うのが本音だ。こうなってくると、ボクが必ず取り出すのは アイルマグネットDBだ。  今度のDBはちょっとばかり違ってるんだよ。なんと105mmの それこそ「ひと口サイズ」が発売されている。水面に飛び出してく れる時なら迷わずSBを使うんだけど、今は間違いなくDBがピッ タリのルアーだろう。決して捕食に対しての活性は高くなかったの で、あくまでも見切られにくいように激しく動かすことを中心に考 えて操作する。  こんな時はあまり広範囲を早く移動させても追いきれない。目の 前を通過させる時、小刻み且つ激しくジャークさせるのが効果的な んだ。とにかく移動距離をあまり多くしないで、その場で速度をつ けてジャークを連続で入れる。そうすると一瞬の間を与えられたジ ャークの合間にDBを喰わえてくれるんだ。

お腹のフックは外そうね!

 この釣り方をするときは、スッポリと飲み込まれることが多く、 市販のままで使っているとフックを外すのがとっても大変なんだよ ね。だからボクたちの仲間はバーブレスにするだけではなく、腹側 のフックも外して使う。これならキャッチ&リリースもスムーズに できるから覚えておくといいネ。  とにかくそれほどジャークさせての動きが、シイラには抜群のエ サに見えるようだ。一瞬の喰わせの間を与えるのが、シイラに対し ての上手な使い方なんだよ。



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