●アイルマグネット DB125●
目指せメーターオーバー!

 DBの主とするターゲットは、シイラとシーバスだ。もちろん荒磯のヒラスズキにも 対応可能な安定性の良さが売り物だ。特にシイラに関しては今シーズン、物凄いヒット率 の高さでボクたちを沸かせてくれたことが記憶に新しい。DUELが定期的に発行している タックルトーク誌でも紹介されたが、記事にタイミングを合わせるために絶対に6月中に メーターオーバーのシイラを釣って写真を撮ってこい、そんな司令がボクたちテスターに 発令された。
 その結果はタックルトークで紹介された通りに、ボクを含めた何人かが運良くシイラに 出会える事ができた。この時期のシイラはグッドサイズの回遊が多い。特に相模湾では 毎年そのような傾向がある。しかし、当初の期待とは裏腹に、かなり沖まで出て行かないと シイラの姿が確認できないというのが実状であった。遊漁での航行区域違反を犯してまで 沖に出るわけにもいかず、6月末のギリギリまでそのチャンスを待った。


そしてシイラはやってきた

 そしてやってきた最後の週末! ラストチャンスだ。例年通りに真鶴(福浦)沖には サバの大きなナブラが見られるようになってきた。これも例年シーズン初期のパターン なのだが、決まってそのサバの群れと一緒にシイラは移動している。イワシを突き上げて いて、船が近づくとそのトリヤマが徐々に散っていく。青物と異なり、シイラはそんな 場所にでも暫く残っていることが多い。このトリヤマの周りにシイラはいると信じて、 この日もサバのトリヤマをしつこく追い回したのだ。

 しばらくして大きなトリヤマに遭遇した。 船が近づいても群れは散る気配が無い。 「これは絶対にいる!」、そう信じて トリヤマの周りを狙ってみた。この時 使ったのが、アイルマグネットDB イワシカラーだ。いよいよDBの本領 を発揮する時だ。  まだ水温も低めで完全に活性は高まって いない。渋った時と違ってトップで出すの は難しそうだ。このような条件では水中で サスペンド状態のポーズを作れるDBが有利だ。

 着水と同時にファーストリトリーブで一気に潜らせる。途中で小刻みで素早い ジャークを連続で行なう。そして1秒程度のポーズ。「ゴゴーン!」「ヒットォー!」 なんとヒットしたのは1m弱のアオザメだ。ガッチリとDBを喰わえている。しかし、 続けて同じパターンで攻めているとついに本命がヒット。サスペンドの瞬間に20mほど 離れた場所からDBめがけて影が走った。メータークラスのシイラだ。DBを喰わえて そのまま一気に目の前を走り抜けていった。

ジャーク後のサスペンドがキモ

 DBの得意ワザはこの日の釣行報告で分かるだろうが、必ずしも通常のスイミング だけではないと言うことだ。激しいジャークを行なうことでヨタヨタしながらサスペンド するという特殊なアクションがバイトを誘発する。高速までかなりの安定度を見せる DBだが、そんな使い方が一番似合っているとボクは思う。もちろんこの動きはシーバス にも同様の効果を見せている。  
 但し、本格的なシーズンに突入してからのシイラの渋さでは、どちらかというと沈める ことでルアーだと言うことを見きられる可能性が高いのもミノーの宿命だ。このあたりは 実体験でみんなが納得できるのではないだろうか。そんな時はむしろ水面で活性を高める のもひとつの手段なのだ。


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