●アイルマグネット F70●
ベイトフィッシュを考えよう

 久し振りに、地元小田原でのリバーシーバス狙いだ。このところ、各地でのリバーシーバスが好調との情報が入っている。ちょっと前になるが、茨城の那珂川でリバーシーバスを攻略した時、葦際のポイントを集中して攻めたことがある。フッとその時のことが頭に浮かんできた。
 葦の中に流入する小さな河川、そして葦際にはたくさんのベイトフィッシュがいて、そこにベイトフィッシュは潜むことが可能だ。ベイトフィッシュの豊富なポイントだし、ベイトフィッシュが逃げ隠れる事も出きるわけだから、シーバスが生活するための食には事欠かない。

 このような場所に潜んでいるベイトフィッシュは、思いのほか小さめである事が多い。そして、その時のシチュエーションと同じタイプのポイントが、ボクの地元にもあるのだ。葦をかき分けて、探検隊のごとく河川に流入する小さな流れこみへ到着。流れ込みの川幅はわずか5mほど、水深は極端に浅くて膝下程度しかない。合流点を攻めるのではなく、この日はその狭い流れ込みの中を攻めてみた。
 ベイトフィッシュは、予想通り7cmくらいの小さなアユやヤマベだ。最初は9cmを使って始めたのだが、シーバスのボイルを狙っても全く反応してこない。完全にベイトフィッシュのサイズに対して、マッチしたルアーだけに反応していると感じたのだ。そこで登場願ったのが、アイルマグネットF70の赤金だ。個人的に、リバーシーバスには赤金を使うことが多い。


ターンの瞬間に違いが分かる!

 それまで反応してこなかったシーバスは、あっさりとF70にアタックしてきたのだった。極端に浅い水深だから、ロッドを立て気味のリトリーブ。しかし、確実に水を噛み込んでくれるので、水面から飛び出してくれる事はない。しかも、流れの中での追従性、特にターンする時のヒラ打ちでも、ちゃんと泳ぎきってくれる。程度の悪いミノーだと、このようなターンの瞬間に、流れに巻けてバランスを崩してしまうケースが多い。つまり、ターンした時に水面から飛び出してしまうのだ。
 ターンの瞬間は、リバーシーバスにとってひとつの捕食タイミングのパターンであるとも言える。その時にルアーが水面から飛び出してしまったら、せっかくのヒットチャンスを自分から放棄するのと同じだ。そのワンチャンスを逃さないためにも、このF70の安定したスイムには脱帽させられる。


戻る