●アイルマグネット F90●
最初にヒット条件を考えよう

 茨城の那珂川の支流にあたる涸沼川で、最近好調のリバーシーバスを狙いに行ってみた。ここは、かなり上流まで潮の干満の影響を受ける釣り場だ。今回選んだのは、那珂川との合流点と涸沼との中間に位置する、大貫橋という場所だ。連日で釣れていた大型のシーバスは、ほとんどがここに集中していた。

 情報によると、夕マヅメからの一時だけにヒットが集中し、時合いを過ぎるとパタッと釣れなくなると言う。ちょうどその週は、ヒットすると言われていた時間帯の川の流れが逆方向に変化する時だ。通常の川は上流から下流へと流れるが、このタイミングで干潮から満潮へと入れ替わる。その時に、川の流れは下流から上流へと変化するのである。
 この不安定な時の川の流れは複雑で、右へ流れたり左へ流れたりと安定しない。太いリーダーで、複雑な流れを攻めるのに、ボクは迷わずF90をチョイスする。確実に水を噛み込んでくれるF90は、複雑な流れの中でも安定したスイムと、ターンでの美しいヒラ打ちを味合わせてくれる。


複雑な流れを攻略する!

 開発中に、試したのだが、オフショアで複雑にガンガン流れる潮目の境を攻めてみて、どんなヨタ波や複雑な潮の流れを受けても、水面から飛び出すことなく安定して泳ぎ続けた信頼感が、ボクにF90を使わせるのだ。
 この日も予想通り、潮の流れが変わりつつある複雑な流れの時に、思惑通りシーバスはやってきてくれた。周囲のポイントでもパタパタとヒットが始まり、ボクのロッドにも流れの中からシーバスの反応が伝ってきたのだ。
 条件を知り、それを忠実に実行できるフィールドを探す。そして自分自身が考えたシステマチックな攻略がツボにはまった時、ボクたちアングラーは、至福の時を過ごせるのだ。


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