●アイルマグネット SB125●
シイラの闘争本能を刺激しろ!

 シーズンに突入すると、相模湾のシイラたちは例年通りに渋さを増してくる。 パヤオやブイ周りでシイラを見つけると、その姿はかなり深いレンジを回遊して いることも多くなってくるだろう。かと言って、ミノーを潜らせたりジグを使って ナイーブに攻めたりしても、追っては来るがバイトに至らないということが多い。 特に潜らせて使うルアーはシイラの反応が渋い時ほど動きの止まった時に見破られ やすい。  仮にルアーを潜らせてバイトさせようとした場合、もし少しでも食い気があった としてもヒットレンジをルアーで潜らせてしまうことも多いのだ。こんな状況に 遭遇したら、迷わずにトップで攻略することをお薦めしたい。水面で繰り広げら れるSBのスプラッシュやダンシングが、じっとおとなしくしていたシイラの 本能を刺激するのである。

トップで攻める

 シイラはトップでもファーストリトリーブで攻略しようという声も聞かれるが、 現実にはそれだけだと満足のいく結果が必ずしも出ない。シイラに関しては ファーストリトリーブと言うより、むしろルアーの動きを止めないことに重点を 置いた方が効果が大きいのである。だからアクションをつける時は、シイラに 喰わせまい喰わせまいと動かしてやると魅力的に見える。アマノジャクなシイラも たまらず悔しくなって、確実にすっぽり喰わえてくれるからフッキングも良くなる。 今年の夏もそのような方法が正解で、他の船が攻めた後のブイを狙っても、 確実にシイラをヒットさせることが出来たのだ。

チョコマカトゥイッチの威力

 ではSBをより効果的に扱うためのテクニックを紹介してみよう。それは2つの パターンがある。ひとつはロッドを立てた状態で小刻みに水面をチョコマカと 移動させるテクニックだ。これはSBならではの安定性の高いバランスのなせる技だ。 多少の引き重りは感じるかもしれないが、それだけ水を良く噛み込んでいるという事の 証なのだ。だからストロークを長くしすぎて水面から飛び出してのテーリングも起き にくい。  シーバスも兼用で開発されているので、本来個人的にはもう少しテールの振り具合を 大きくしたいのだが、それもちょっとしたチューニングで対応できる。テール側の フックがウエイトバランスになっているので、テール側のフックをワンサイズ小さく することで更にテールを大きく機敏に振ることが出来る。但し、あまり小さくし過ぎると 振りが大きくなりすぎてフッキングが悪くなるようだ。

小刻みな鋭いジャークで!

 もうひとつのテクニックはロッドを 下に向けての連続ジャークがある。 ロッドを叩くように速度を付けて動かす ことで、水面でのアピール度を増して 興奮させる。特にこのシャープな動きを させた時に、SBは見事にベイトフィッ シュを演出してくれる。たまらずじれて きたシイラたちは、ほとんどこのパターン で攻略できた。他の船が攻めた後にも ヒットさせられるって気持ちいいよね!

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