●ストゥープ 50SR●
アイルSRの後継モデル

 アイルSR50が廃盤になり、メッキ大好きなアングラーの頼るルアーが減ってしまった。しかしDUELでは、その後継モデルとして、ストゥープを開発した。本来はフレッシュウォーター用のミノーなんだけど、50mmサイズに関しては、特にメッキを意識して開発したんだ。ここではその50mmサイズについて、紹介してみよう。

 アイルSRシリーズがカタログから消えるとき、ボクは時期も出るの必要性を伝えてきた。個人的にはリトルトゥイッチャーを理想としているんだけど、安価で誰にでも入手しやすい事を考えると、大手メーカーの大量生産品は、ユーザーにとって頼りになる存在だと思う。
 アイルSRシリーズの欠点は、あと少し飛んでくれたらいいなという飛距離と、ちょっと足場が高いと浮き上がってしまうということ。特に浮き上がりやすいことによって、レンジキープが難しいルアーでもあった。リトルトゥイッチャーではここを特に意識したけど、ストゥープではレンジキープ力の改善、そして適度な引き抵抗とヒラ打ちの安定性を目指した。そして微妙なセッティングを経て市場に姿を見せたのが、今回のモデルだ。


連続トゥイッチでも浮き上がりにくい

 例えば足場が少し高かったら、足元まで追ってきたメッキをヒットさせるのは難しい。水面からルアーが飛び出してしまうからだ。そうかといって、ロングビルタイプでは、機敏なアクションを出しにくい。しかも引き抵抗が、必要以上に大きくなってしまう。そんな時に、シャローランナーでありながら、トゥイッチでのレンジキープに優れているのが、今回の特徴だ。砂浜に突き出した堤防や、港入口でちょっと足場の高い堤防で試して欲しい。

 写真のメッキを釣ったのは、西伊豆の仁科港スロープだけど、スロープの段差下に沿って回遊しているメッキを、少し潜らせた状態でヒットさせたものだ。ロッドを下に向けて使えば従来のSRより潜行するし、ロッドを立てて動かせば、スロープ上の浅場でもこなしてくれる。しかもこのサイズでありながら、タングステン重心移動システムを搭載している。だから飛距離は申し分ない。広範囲を回遊しているメッキをラン&ガンで探すとき、なかなか心強いメッキ用マイクロミノーと言えるだろう。


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