●●●これがボクのカワハギへの道ぃ〜(^O^)♪●●●

★2002/10/05 福浦港・まるせ丸

10/5(土)晴 神奈川県福浦港まるせ丸
 大潮 6:00〜11:00 伊豆山沖、福浦沖、真鶴半島西側沖
  フグとベラが多い
 カワハギ 18〜22cm 7枚
 ウマヅラハギ 19cm 1枚
 チョウチョウウオ 15cm 1枚

「カワハギ初挑戦!」

 今日は記念すべき、ボクのカワハギ釣り初挑戦。まるせ丸の船長に、以前からカワハギ食べたいって話していたら、「自分で釣りにくれば?」って誘われて、本人もその気でチャレンジなのだ。タックルも全て貸し道具、当然釣り方なんか知らない。「エサの付け方だけは勉強してきてね」って言われたくらいかな。水管に刺して、次にベロを通し、最後にワタの中へ針先を隠すように刺してやればいい。本を見て、まあこれで大丈夫だろうとたかをくくっていた。

 当日の朝は、6時出船だ。福浦港に到着すると、すでに船長はきていた。今日はなんたって貸し道具だから、クーラーに氷を入れて担いでいっただけ。一応安全装備のフローティングジャケットは着用です。まだ夏の名残を惜しむかのような陽射しが強く、日が昇ってからは暑かったけどね。海はまだ青くて、沖へ船を向けていくと、トビウオが驚いて水面から飛び出した。まだ夏の潮なんだねぇ〜と思いつつ、船は港を出て伊豆山方向へと走った。

 借りたタックルは、ちょっと前のダイワ製ウイスカーカーボン・カワハギ竿。ちょっと年式は古いけれど、れっきとしたカワハギ専用の竿だ。リールもそれらしいやつがセットされていた。貸し道具でもこれくらいなら、十分に満足だね。ところが時間が経つにつれて、竿の違いが難しさを作っていくことに気づいたのだった。決して竿が悪いのではなく、自分の釣り方にマッチしていないと、とてもじゃないけど馴染めない。まあこの辺は、徐々に話を進めていこう。

「これがアサリ??」

 まず当日、一番驚かされたことがある。それはエサのアサリ。数日前に来たお客さんが、自分で剥いた残りを置いていったらしい。かなりいいアサリだよと言われていたんだけど、とりあえず柔らかく凍っていた。これを少しずつ水で解凍しながら使うんだけど、予想もしなかったできごとが起きた。そのアサリはうまい具合に解凍できたんだけど、なんだかデレ〜ンとして貧相な様相を示している。本で見たアサリの付け方なんて、いったいどこがどうなってるの?状態だった。思わず「これが本当にいいエサなの?」って感じたんですよ。でも生のアサリって、これが普通なんだってね。

 だらしなく形の崩れたアサリを、一生懸命本で見たのと同じように刺そうとするんだけど、とてもじゃないけどどこになにがあるのか良く分からない。こんなのじゃあ、カワハギもエサを盗むのは簡単なんだろうなぁって、妙に納得しちゃいました。ボク達はアサリって聞くと、加熱調理したやつしか見てないんだよね。だから初めてカワハギをアサリエサでチャレンジする人は、絶対にこのアサリのだらしなさに驚くと思うよ。

「勝手にエサがなくなる?」

 さ〜て、ポイントに到着してからは、とにかくエサをしっかりハリに刺して、少しでもカワハギに盗まれないように注意した。基本的な釣り方としては、オモリは海底に着けたままで、仕掛けを動かしながら誘ってアタリを取ると教わった。ところがいつまで経ってもアタリがこない。しばらく誘ったりしていたけど、「もうエサが無いんじゃない?」と言われてリールを巻いてみた。上げてみた仕掛けには、たしかにエサが何にも付いてなかった。アサリがだらしないから勝手に外れちゃったのかとも思ったんだけど、これは後になってまずありえないことが分かった。エサ取りすらいないときは、いつまで経っても激しく誘っても、そのアサリはだらしなくぶらさがったままで戻ってくるんだ。つまりカワハギにエサを盗まれたのに、まったく気づけなかったってことなんだよね。

 そのうちアタリが出るようになったんだけど、今度はルアーの癖でビシッとアワセを入れてしまう。それじゃあダメだと教えられ、スゥ〜ッと誘い上げるような聞きアワセをやってみるようになった。こうしないとうまくハリには掛からないらしい。ついにアワセが決まってハリに掛かったと思えば、今度は下に叩くような引き込みで、バラシの続出。何度かチャレンジを続けているうちに何となく要領が分かってきて、ようやく1枚目のカワハギを釣り上げることができた。ここまでの道のりは長かったなぁ(^^;

「カワハギへの道が始まった」

 釣り続けていくとキタマクラなどにハリを持っていかれ、仕掛けの交換頻度も多くなってきた。その間には色々な種類の仕掛けを使わせてもらい、ハリの形やサイズの違いによって、利点や欠点があることが分かり始めてきた。エサの刺しやすさやハリへの掛けやすさ、そして魚を外すときなど色々なことが感覚的に分かるようになってきた。この日に分かったのは、ボクの感性にマッチしているのは
、ハゲ針だったということ。この時点でお気に入りだったのは、オーナーのハゲ針3号の仕掛けだった。他メーカーの4号の仕掛けも試したけど、この時点では仕掛けの違いなのか、ハリ単体の違いなのかはよく分からなかった。まあでも、そういった感覚が曲がりなりにも感じ取れるようになったのは、普段からセコイ釣り方をルアーでやっているからなのかなぁ・・・とも思ったなぁ(^^;

 最終的な結果として、ボクのカワハギ初挑戦の結果は7枚だったけど、新たな気持ちで再挑戦する気持ちが強くなってきた。しかもハデでキレイなチョウチョウウオまで釣れたし、思い通りにいかない釣りの面白さを再認識させられた。ルアーだったらかなり自信は持っていたけれど、この日にチャレンジしてみたことで、色々とルアーへの応用はもちろんのこと、考え方のヒントになるものがたくさんある。チャレンジする精神を持ちつづけることは大切だと思うし、ルアーで「もっと魚を釣りたい!」というボクの思いを遂げるには、このキッカケとなったカワハギにのめりこむには十分な動機だった。

 こうしてボクの、長くて遠い「カワハギへの道」は幕をあけたのだった!


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