●●●これがボクのカワハギへの道ぃ〜(^O^)♪●●●

★2002/11/30 福浦港・まるせ丸

11/30(土)晴 神奈川県福浦港まるせ丸
 若潮 6:30〜14:00 真鶴半島周辺
  強風。潮動かず。キタマクラ多い。
 カワハギ 16〜23cm 15枚
 カサゴ 18cm 1尾
 チョウチョウウオ 15cm 2尾

「久々の好天に恵まれた」

 ボクがカワハギ釣りを始めてから、今回で7回目だ。どんどん通って一気に吸収しようとするのが、ボクのいつものやり方だ。間の開きすぎた釣行は、結局はそれほど身にならないことが多い。できるだけ短い期間に集中した釣行をすることで、自分自身の開拓という集中力を高めながら持続することができる。これまでに他の釣り、もちろんルアーフィッシングでもそうだけど、釣れる時に色々なことを試して、今まで当然とされていたことなどが真実かどうかを、自分自身で体験してみないと気がすまない。今回はまっているカワハギ釣りも、久々に真剣にならざるを得ない?ジャンルだった。

 さて、久々の好天に恵まれた今回の釣行は、前回の雨模様と違って暖かな1日だった。あたりがまだ薄暗い時間帯に港を出船して、まずは港前のエリアを狙ってみた。ここではアタリらしい反応は無く、しばらく誘い続けていたらキタマクラが釣れ始めた。今までもそうだけど、陽射しの弱い時間帯は、カワハギの捕食は活発になってくれないみたいだ。そのまま定置網の周辺へ移動したんだけれど、この周辺では手漕ぎボートがたくさん集まっていた。定置網のそばで風に流され、ちょっと風の強い状況でこんな沖まで来ているのが不思議なくらいだ。安全を考えたら、この風の季節の湾外での手漕ぎボートは、とっても危険な状態だと思う。ちなみにお昼近くになると、「こいつ初島まで行く気か?!」って思うほどの遠くまで行ってるボートまでいる。そんな沖まで行って、何を釣るんだろう。いくら船外機で引っ張りにきてくれるからって、ちょっとアングラーの安全に対する自覚に疑問が残る。

 結局定置網の周辺では反応が悪く、カワハギの姿を見ることはできなかった。前日は何とか姿を見れていた場所だけに残念だったけど、昼間は手漕ぎボートが定置網につかまっているので、危なくて近寄れないとのこと。気になったのは、ここでも前回話したアンカーロープらしいものが、海の中にあったことだ。この日は他の場所でも似たような根掛かりがあり、かなり回収に苦労させられる。ロープはそのまま上がってきて、途中でまったく動かなくなる。飾り物の好きなカワハギアングラーは、こういった根掛かりがあると嫌だろうね。高価なパーツが一瞬にしてロープに奪われちゃうんだから(^^;

「キタマクラの猛攻!」

 まるせ丸はそのまま真鶴半島の西側で、いつものエリアを徹底的に探ってみることにした。普段よりは三ツ石に近いエリアで、ちょっと深い40m近辺から始めた。ここから徐々に流しながら、探っていくポイントは30mくらいまで。浅くても25mくらいだっただろうか。個人的に釣りながら感じたのは、この日の一番活発でアワセやすいアタリが出たのは、35〜40mのラインだった。浅い場所ではアタリが出るんだけど、やたらキタマクラが多かったし、弾くようなアタリばかりでエサも盗られにくかった。むしろ深い場所の方がいつの間にかエサを取られるようなパターンが多く、それでも確実にカワハギの掛かりが良かったと思えた。

 しばらくこのエリアを何度も流し直しながら探っていき、午前中だけで何とか10枚のカワハギをキャッチすることができた。最近は水温低下が影響した不安定な海で、常にツ抜けを達成するのが難しかっただけに、まずまず満足の釣果だと感じたのは言うまでもない。かなりバラシもあったけど、これは前回得たものを色々と実践してみたため、ちょっとばかり掛け損ないの状態でリーリングを開始してしまったものが多かったためのように思う。気分的にも余裕がでてきているので、こういった日には更にたくさんの事を試してみたいと思うようになるものだ。そして今回の課題は、今まで最も難題と感じていた、分からないアタリをどうやってフッキングへ結びつけるかだ。

「どうやってカワハギをハリに掛けますか?」

 そこで問題。あなたはアタリが分からなかったら、どうやってカワハギをハリに掛けますか。仕掛けを降ろして5秒くらいはエサが残っているとしましょう。着底したら5秒数えてリールを巻きます。上がってきた仕掛けには、まだキレイなエサが残っていたとします。ひどいときは5秒もしないで、もしくは仕掛けが着底する少し前くらいから、カワハギにエサを盗られちゃうこともあります。幸か不幸か、最近の状況でボクがチェックした限りでは、エサを盗られているときは10秒ほどで無くなっています。つまり少なくとも、着底から5秒間は猶予があるんだよね。この5秒目から10秒目の間にアタリが出る確率が多くなっているみたいだから、この数秒間に特別な集中をしてみることにしたんです。

 着底直後は仕掛けを叩くように動かして集魚するって言うけど、現実には中途半端に動かしていると、この5秒から10秒の間にアタリが出ていたら分からなくなっちゃうんだよね。だからせっかく誘ってもアタリが出ないで(分からないで)、しばらくして仕掛けを上げてくるといつの間にかエサがなくなっているってケースが多いように思う。同船者が多くて、しかも仕掛けを極端に動かして誘ったり、集器なんかを使っている人がいたら、ひょっとしたら全部そっちへカワハギが行っちゃうかもしれない。潮の具合によっては他の仕掛けよりも魅力的に見せたいわけだから、アタリの取りやすい仕掛けのままで集魚効果を出したかった。そこで中途半端なことをするくらいだったら、もっと激しくアピールさせてやれってのが、最近のボクの考え方だ。


「エサを盗らせないテクニック」

 よくカワハギのアタリが取れなかったら掛け合わせをやるって話を聞くけど、これって正直言って一種の引っ掛け釣りの要領だと思う。たまたまアワセたときにハリが口に入っていればフッキングする。たしかに強風のアタリなんて分からないときには重宝する釣り方かも知れないけれど、ちょっと寂しくも感じているんだ。実はボクが最近試しているのは、一見すると最初だけはこの掛け合わせ?って見られるかもしれない行動なんだよ。着底と同時にリールを巻いて糸フケを取り除き、1mくらいのストロークで素早くロッドを上下に動かすんだ。つまり着底直前の仕掛けが沈んでいく動きを、3〜5回ほど繰り返す。仕掛けを叩くような誘いだとすぐにエサが無くなっちゃうけれど、このやり方だと今のところエサは無くならない。つまりこれくらい激しく仕掛けを動かしちゃえば、最近の状況ではエサを盗られないってこと。言い換えれば、この動作をしている最中には、集魚できるだけでなく、アタリに集中する必要もないってこと。

 動作を終えたら一気に集中モードへ突入する。ボクの今のパターンは、そのまま一気に仕掛けを弛ませて海底に這わせる。もちろん中オモリを使ってだ。中オモリの着底を感じたら、ちょっと速めにスゥ〜ッと竿を立ててアタリを出す。じらされていた(・・・と思われる)カワハギは、そのタイミングで積極的な吸い込むようなアタリを出してくれる。普通に叩いて仕掛けを動かすよりも、このやり方がボクのパターンにはまってくれることが分かった。吸い込むようなアタリ・・・、それこそがボクの望んでいたアタリのタイプであり、最もカワハギをハリに掛けやすいパターンだと思う。釣り上げるカワハギの多くはハリをすっぽり呑み込んでいるから、結果として理にかなっている釣り方なんじゃないかな。

 そんな訳で、最終的には結果が15枚と、なかなかの満足できる結果だった。まあ釣果的には水温が下がったなりに安定してくれれば、まだまだ数釣りは可能だと思う。今回の釣行で覚えた、誘いから食わせのパターンがツボにはまり続けてくれれば、かなり有利になるんじゃないかと思う。今までは渋い捕食だったら丁寧にやらなければいけないと思っていたけれど、この集中した微妙なアタリの出し方の感覚ではまってくれれば、活性を高める釣り方も有りなのかなぁ〜って思い始めている。このパターンを何度か試してみて周囲より釣果が良ければ、ひとつの答えが出せたことになるんじゃないかと思う。もちろんこれが終着駅じゃないし、まだまだ多くのパターンを探し続けていきたい。今までの釣行の中で、ボクとしては一番満足できた釣行だった!(^^)v


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