●●●これがボクのカワハギへの道ぃ〜(^O^)♪●●●

★2003/12/20 福浦港・まるせ丸

12/20(土)雪のち晴 神奈川県福浦港まるせ丸
 小潮 12:30〜16:15 伊豆山〜福浦沖。
  超強風で最初は雪!
 カワハギ 14〜21cm 23枚

「白いものがチラチラと」

 およそ1ケ月ぶりのまるせ丸だ。もちろん本命はカワハギ。前日からの強風が一度は落ち着いたものの、当日の朝には再び風が吹き始めていた。船長に電話してみると、「風は吹いてるけど、ど〜ってことないよ」という返事。だめかなぁ・・・と思ってたので、ちょっと拍子抜け。前の日に比較的小粒のアサリを仕入れて、2人分を一生懸命剥いておいたので、頑張った甲斐があったかな。だけど午後船なので、徐々に風が強まるのではないかと、ちょっとだけ心配。

 harukaと2人で車を走らせ、車は海岸線へと出た。道路は空いていて、順調に福浦港を目指した。ところが空はどんどん暗くなり始めて、ついに白いものがチラチラと舞ってきた。風もどんどん強くなって、風で飛ばされた雪がどんどん舞い降りてくる。思ったより道路が空いていたので、福浦港へはずいぶん早く到着した。しばらく車の中で暖をとっていると、一度は広がった青空が消えて、再び雪が舞い始めてきた。しかも準備を始めると、一気に吹雪のようになってきた。ちょっとドアを開けていただけで、車の中には雪がどんどん入り込んでくる。とりあえずレインウエアを着込んで、船着場へと歩いていった。

「風が強くて仕掛けが安定しない」

 ほどなくして、まるせ丸は午前船から港へと戻ってきた。「エサは盗られるんだけどねぇ〜」という話しを聞いて、何とかそれなりの活性はありそう。午前船のお客さんと入れ替わりで、ボク達も船に乗り込んだ。すでに風はかなり強くなっているけれど、海面にうねりはない。これなら風さえ気にしなければ、何とか釣りは可能だろう。いつの間にか空は再び青空になっていたけれど、レインウエアを脱ぐわけにはいかない。走る船では、強風で舞い上がった飛沫がどんどん飛んでくる。あとで見ると、レインウエアは乾いた塩で真っ白になっている。

 まるせ丸は伊豆山沖に到着した。最初からすぐにアタリがあり、いきなりの2点掛け。幸先良く、気分もどんどん盛り上がる。そのままの調子でパタパタッと釣れ続け、あっという間に5枚のカワハギをキャッチした。しかし突然アタリが止まり、エサもそのまま残ってくる。船はすぐに移動したけれど、なかなか海からの反応はこない。しばらく粘っていると、出会い頭のような感じで突然アタリがくる。そしてキャッチするといった具合の釣りが続いた。ハリ掛かりの状態を見る限りは、しっかりと口の中に刺さっている。だから食いが渋いというほどではないようだ。単純に食い気のある個体が少なくなっていたのかも知れない。

 こんな調子で伊豆山沖でしばらく頑張ったけど、何とかこの場所で17枚まで釣果を伸ばすことができた。しかしとにかく、風が強くて仕掛けが安定しない。船も突風では対応しきれず、船長が頑張っても思うようにマッチングが取れない。それでも仕掛けが斜めになったなりに、いくつかの誘いパターンを試しながら釣り続けていた。掛け方のコツとしては、あまり大きく動かさず、ティップで中オモリを利用した誘いとでも表現しておこう。そして止めたときにアタリらしきものを感じ、そこでアワセの動作に入る。とにかくラインが斜めになるとタルミが多すぎてアタリが分からない。だからこまめにロングストロークで仕掛けを沈め直す。その直後の誘いでアタリを感じ取るパターンが多かった。
 

「集中力を持続させる」

 しばらくすると船は再び大きく移動して、今度は福浦沖を狙うことにした。相変わらず強風で、船のコントロールはかなり大変そう。ここは根が多いので、ベラやキタマクラも釣れてくる。それを我慢しながら、カワハギを拾い釣りする方法だ。ポツポツとアタリがある中で、カワハギを選んで掛けるようにしてみた。太陽が山影へ入ろうとする頃には、何とか22枚をキャッチ。そして船長からはあまりの風と、そしてアタリの少なさで、早上がりの宣言。ボクは仕掛けを沈めている最中だったので、そのまま沈めて誘い、すぐにアタリが出たのでカワハギをキャッチ。最後に気持ちよく終えて、最終的には23枚の釣果を出すことができた。去年の今頃だったら、これくらいの釣果でも十分に満足だけど、今シーズンは釣れて当たり前って印象を持っていたので、ちょっとばかり不完全燃焼だったかな。それでも周りの釣れ具合を見る限りは、ぜいたくも言ってられない状況だったとも思う。

 今日を振り返ってみると、とにかく集中力を持続させることが難しかった。最初に連続で釣った後に反応が悪くなり、しかもとんでもない強風。これで集中力が途切れて雑になっていた。途中からは再び自分に言い聞かせて、集中して何とかアタリを出すように努力してみた。教訓としては、「どんな状況でも惑わされず、常に操作に集中する!」といったところだろうか。毎回変わる海の顔を見て、ご機嫌を伺いながら楽しむ。そこにアングラーの気持ちがシンクロすれば、おのずと釣果が出てくるような感触を持った日であった。


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