●●●これがボクのカワハギへの道ぃ〜(^O^)♪●●●

★2008/10/19 安良里港・大屋丸(西伊豆町カワハギ釣り大会)

10/19(日)晴 静岡県安良里港・大屋丸
 中潮 7:00〜12:00 安良里沖
  安良里港前のみでの釣り
  アタリが少なく、出会い頭の拾い釣り
 カワハギ     15〜24cm 20枚
 ウマヅラハギ  30cm 1枚
 カゴカキダイ 18cm 1枚

「とうとう年に1回のカワハギ釣りに・・・」

 あっという間に1年が過ぎて、今年も恒例の西伊豆カワハギ釣り大会の季節がやってきた。今回で13回目を迎える大会は、いつものように盛り上がってくれるはず。去年と一昨年は、市販品の剥かれているアサリを使ってごまかしていた。だけど今年は久し振りってことで、マジメに自分で剥いたアサリを少しだけ準備することにした。少しだけってのは理由があって、とにかく以前ほどの小粒アサリが入手できなくなったから。せっかくの楽しいカワハギ釣りなんだから、できれば小粒のアサリを剥いて大会に備えたいよね。

 今回のアサリは、直前入手できるかが不安だった。100粒ほどを少し前に剥いて冷凍保存、そして出発前に追加で100粒を準備することができた。でも実際に使うときになってみると、新鮮なアサリと冷凍アサリとでは、締まり加減もまったく別物なんだよね。確実に直前のアサリ準備ができるんだったら、やっぱり全部を生のままで持ち込めるようにしたいな〜って改めて思った。

 これで合計200粒のアサリなんだけど、実際にボクが普段の半日釣りで使っているのは400粒強。だから全然足りないんですよね〜。そこで頼りになるのが、マルキューさんの「特上アサリ」だよ。420gってなっていて、実際には200粒くらいが入っているらしい(数えたことはないけどね〜)。普段はこれを2パックちょっと使うから、念のため2パックを持っていくことにした。とりあえずエサはこれで準備OKってことで、夜中のうちに西伊豆へ向けて出発したのでありました〜。

「ひどい強風が吹き荒れて・・・」

 真夜中に現地の駐車場へ到着し、ノンビリと車の中で仮眠・・・Zzzzzz・・・。ところが揺れる車と強い風の音で目が覚めた。いつの間にか超強風になっていて、「こんなので釣りになるの?」って疑問符が脳裏をよぎった。だってさ〜、6人でいっぱいになっちゃうような小船が多いんだから、揺れて揺れて・・・。

 まあ気にしても仕方ないので、そのまま気にせず寝ちゃいました。目覚ましの音で起きると、ちょうど横に主催者の車が入ってきた。ちょっと話をしてみると、「西風じゃないから大丈夫でしょう」という一般的な判断。だけどね〜、沖に小船で出て釣りをするのは大変なんだよね〜(^^;

「いつもの顔ぶれプラスアルファ」

 受付開始の時間になって、いつものようにキャリーをガラガラと引いて駐車場をあとにした。受付でいつものように挨拶を交わし、ちょろっと世間話などを・・・。そこでビックリしちゃったのは、今年も去年と同じ船だってこと。2年続けて同じ船になっちゃうってどういうことかな〜。去年は港前だけしかやらなくて、釣果も同船者がみんな散々だったんだよね〜。いや〜な予感・・・。

 受付を済ませると、いつもの顔ぶれが揃い始めてきた。そこで友人からの情報を聞いて、さらに驚かされた。同じ船に連続チャンプがいるし、何年か前のダイワ主催カワハギ大会のチャンプもいるらしい。後で聞いたら、他の方も優勝経験があるとか・・・。こりゃまた、とんでもない船になっちゃったな〜。成績優秀なアングラーをこの船に集めたってのは、主催者が連続優勝を阻止しようとしたのかな?(^^;

「やっぱり港前で拾い釣り」

 そしていつものように開会式があり、定刻通りに強風の中を次々と出船開始だ。船が小さいだけに、港内を走っているだけなのに飛沫でビショビショ。「こんなで大丈夫なのかな〜?」と気にかけながらも、船はお構い無しに強風の波を突き進んでいく。そして他の船は田子島方向へ、そして1隻は宇久須方向へと去っていった。そして去年と同じく、ボクの乗った船は港前でストップ。

 「やっぱりな〜」とは思っていたけれど、今日も数釣りはできそうにないと半ば諦め状態。まっ、これも大会だからと自分に言い聞かせ、大会開始の投入合図をおとなしく待つことにした。そしていつものように投入の合図があり、なぜか船中ポツポツとアタリが出始めている。ボクも無事に1枚目をキャッチして、ちょっとだけひと安心(^^)

 でも船は去年と同じで、この港前からの移動は考えてないみたい。それでもかなり深い場所(この時期にしては・・・)を、出会い頭の拾い釣りみたいな感じで流していく。ときおり超強風で船の姿勢が乱れたり、帽子やバケツが飛んでちゃったりと賑やかになっている。;

「今回最大の収穫」

 でも、いつもと違う展開がひとつだけあった。ダイワのカワハギ大会での元チャンプの方が、ボクに色々と直伝してくれると言う。ボクもカワハギ釣行回数がほとんどない状況だったので、素直に色々と耳を傾けさせていただいた。「バラシを減らすためのエサの付け方」だとか、「海の状況によって使い分ける誘いのテクニック」「ハリ掛かり率を高くする間の取り方」などなど・・・、普通では教えてくれないようなことまで説明してくれた。どれも目からウロコ状態で聞き入りながらも、それを実践するとカワハギが釣れたりする。

 ちょっと予想外の展開だったけれど、ボクにとっては10回の釣行よりもタメになる実戦釣行だった。すでに勝利だとかは度外視で、一生懸命応援しながら盛り上げてくれる。もう優勝などは関係なく、「楽しくなけりゃ釣りじゃない!」という雰囲気の中で、ポツポツと大騒ぎしながら盛り上がりを楽しむことができた。

 終了間際になって、船はちょっと浅場に移動した。最初から深すぎると思っていたので、これは願ったり叶ったりだった。最後のわずかな時間にかけて仕掛けを落とすと、すぐにカワハギが釣れた。しかも2点掛けまである。終了直前なので、手返しが要求される。そこで一気に数を伸ばして、最終的にはトップと3枚差の20枚にまで追い上げることができた。全般的にトモにアタリが集中していたので、胴の間のボクはどっちつかずの状況だった。それだけに、スパンカを下ろした直後のこの一瞬に数を稼げたことは、乗船位置による釣果の分かれ目を再認識させるに十分だった。

 結果は、総合で12位。賞品のお土産は干物セットだった。順位としては満足できるものではないけれど、その結果以上に得るものの大きさと重さを感じ取れた日だった。今まで自己流に近い形で追い求めてきた「カワハギへの道」だったけれど、多くのアングラーに出会いながら進化してきた・・・つもり。その中で、ようやく自分の釣り方や考え方の方向性を切り替えていくだけの出会いのあったことが、この日最大の収穫だった。これからは宇久須に引っ越して釣り三昧の生活になるとのことで、近々お邪魔する約束をさせていただいた。ボクの「カワハギへの道」も、最大のターニングポイントが訪れたのかもしれない。;


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