●●●これがボクのカワハギへの道ぃ〜(^O^)♪●●●

★2009/03/01 宇久須港・福神丸

3/1(日)雨 静岡県宇久須港・福神丸
 中潮 7:30〜11:30 宇久須沖
  宇久須〜田子沖を探り釣り
  エサを盗られる場所が限られていた
  潮が動かず喰い渋りで難易度が高い
 カワハギ     18〜24cm 8尾

「初めての3月カワハギ」

 この時期になると、魚屋さんの店先から小粒のアサリを見つけにくくなっちゃう。いつもならアサリを剥いて出撃するんだけど、今回はいつもお世話になっているマルキューさんのアサリを準備した(冷凍庫に入っていた・・・)。これって1年くらい凍っていたけれど、未開封なら問題ないらしい。ちなみに前回の残りは塩をふりかけて冷蔵庫へしまっておいたんだけど、さすがに4ヶ月も寝かせておいたら硬くなりすぎちゃってた(^^;

 今までやってきたカワハギ釣りは、秋から初冬にかけてのトップシーズンがほとんど。活性の高いカワハギを、ガンガン誘いながらハリへ積極的に掛けていく釣り方が中心だった。過去に1月は釣ったことがあるんだけど、3月にやってみるのは初めてのこと。深場へ落ちてしまい、群れに当たれば釣れるけど・・・、なんて話しは耳にするけど、群れを見つけられなかったらまったくダメって言う人が多い。「難しいぞ〜」なんて分かったうえで、今回は西伊豆の海で3月のカワハギにチャレンジしてみた。

「山は雪だぞ〜」

 朝の薄暗い時間に出船の宇久須港へ到着すると、外は冷たい雨が降っていた。後方の山は、昨晩のうちに降った雪で真っ白。とっても寒くて冷たい1日になりそうなことは、この時点で確定していた。風もそよそよと吹き始めて、何だかいや〜な予感がする。「こりゃ水温が下がっちゃっただろうな〜」なんて会話をしながら、福神丸へと乗り込んだ。

 前日は大和丸さんがカワハギ出船したらしく、話を聞くと「釣れないよ〜」と言われた。出船前から前日情報がよくない内容だったので、それより一気に冷え込んだ今日は、もっと悪い状況になっていることがよそうできちゃうよね。とりあえずダメだったときのことを考えて、コマセとサビキを船に積み込み、アジでもお土産に確保するつもりで出船だ〜い。

「海は静かだけど・・・」

 実は2月の下旬に出船するつもりだったけど、強風による海の荒れで延期になっていたんだ。だから海が凪いでいて、ちょっとひと安心。問題はカワハギの居場所を見つけられるかどうかだ。この時点では、深場の溜まり場さえ見つけられれば、きっと労せずして釣れるような気がしていた。ところが後になってこれは大きな間違いであることが分かり、とんでもない苦労をさせられることになるとは知る由もない・・・。

 船は安良里・田子方面を目指して出港し、深場から浅場の根を次々と攻めていく。ところがカワハギどころか他の魚らしきアタリすらなく、我慢の時間がしばらく続いた。何らかのアタリがあれば、本命でなくても我慢できる。だけどそれすら反応がないので、さすがに参ってきた。

「エサがなくなってくる」

 田子島周辺まで行って深場を攻めたけど、結局はアタリすら無し。そこで潮の少し動いていそうな場所と根際が合致している場所を狙うことにし、「ここでダメなら今日はダメかもね〜」なんて話を船頭さんとしていた。魚探で根の位置を確認してもらい、あまり期待せずに仕掛けを下ろしてみた。するとアタリは感じないものの、エサがいつの間にかなくなっていた。勝手に外れるはずはないので、きっとカワハギが船の下にいると信じて再投入だ。

 何度かこんなことを繰り返していると、ようやく懐かしいカワハギの叩きが伝わってきた。サイズがまずまずなので、ちょっとドキドキする。上がってきたカワハギは、白っぽくなっていた。船頭さんに聞いた話だと、移動している回遊性のカワハギは、色黒になっているとのこと。ここで釣れたカワハギは白っぽかったので、動いてない居着きのカワハギなんだって。つまり・・・、そう、ようやく居場所を見つけることができたんですよ〜。

「エサ盗られすぎ!」

 気を良くして釣り続けるけど、アタリを感じ取れずにエサだけなくなることが続き、たま〜に良型のカワハギが船中で姿を見せる程度だ。難しい・・・、難しすぎる。スローな誘いで吸い込ませて掛けることができれば・・・な〜んて軽く考えていたけれど、トップシーズンとはまったく異なる魚って感じがした。これがホントの「アタリが分からずエサを盗っていくカワハギ」なんだな〜と、再認識させられた。

 そこで考え方を変えて、いっそのこと少しでも活性を高められないかを試してみることにした。早く動かし続けるとまったくエサを盗られないから、徹底的に激しく動かして興味を持たせてから、ソフトに微妙な変化を感じ取りながら、タイミングと動かす速度を意識して誘うようにしてみた。微妙な説明は文章で表現しにくいんだけど、とにかく物凄く繊細な操作・・・とでも言っておこうかな。

 これでようやく、ひとつのパターンを組み上げることができた。何とかエサを盗っている感触が分かるようになり、徐々に竿先でアタリを感じ取れるようになってきた。だけどアタリを感じ取れるようになっても、それをハリ掛かりにまでつなげることが更に難しい。手応えがあったかと思えば、巻き始めるとすぐに外れちゃう。こんなことを繰り返しながらも、ようやく数枚のカワハギをキャッチできていた。

「宇久須沖でサイズアップ」

 あまりにもじれったい状況が続くので、釣り場を大きく移動した。宇久須沖のオススメ場所へ移動して、根際のカケ上がりを攻めることにした。さっそく仕掛けを沈めていくと、さきほどと同じようなパターンで反応がある。しかもこの場所は、少しだけど潮が動いている。意識して活性を高める誘いを続けると、明らかに特大サイズらしきカワハギの引き込みがきた。ところが途中で外れてしまった。すぐに投入しなおすと、また同じような引きだ。だけど、またバラシ・・・。

 改めて投入すると、今度は少し弱めの引き(・・・といっても十分引いてくれる)で、本日最大の24cmが上がってきた。このあたりで掛かってくるカワハギも白っぽいので、ここでしばらく粘ることにする。ポツポツと反応があり、ようやくハリに掛ける駆け引きを楽しめる余裕が出てきた。ここまで頑張って、ようやく8枚のカワハギをキャッチすることができた。エサ盗りされているのを全てかけてキャッチできるようになれば、また一歩「カワハギへの道」へ近づけるような気がしてきた。


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