●●●これがボクのカワハギへの道ぃ〜(^O^)♪●●●

★2009/10/04 宇久須港・福神丸

10/4(日)晴 静岡県宇久須港・福神丸
 大潮 6:00〜13:00 宇久須沖
  ウネリが大きく岸から離れて流し釣り
  アタリはあまり多くなかった
 カワハギ     14〜24cm 14尾
 ショゴ          42cm  1尾

「ウネリの海で・・・」

 久し振りにカワハギ釣りのお誘いがあり、前回の夏カワハギから2ヶ月ぶりの釣行だ。沖のほうでは大きな台風が発生しちゃって、ちょっとばかり海の状況は不安定。前日の夕方に現地入りすると、朝まで降っていた激しい雷雨の影響で海は泥濁り・・・。しかも大きなウネリが入ってきていて、いつもは静かな海岸までもが高い波とウネリでひどい有様。それでも翌朝には静かな海になっていることを願って、その日は友人と盛り上がりながら夜はふけていった。

 朝起きてまだ暗い空を見上げると、星がバッチリと見えている。風は少しばかりあったけど、たぶんこれくらいなら大丈夫。問題は、昨日からのウネリがどれくらいになっているかだ。車を港へ向けて走らせていると、すぐに西伊豆の海が目に飛び込んできた。ウネリは・・・、やっぱりまだあるな〜・・・。

「とにかくカワハギ狙いで出船だ!」

 事前の情報では、「あんまりカワハギは釣れてないみたいだよ〜」という話だった。すぐ沖では、カツオが上向いているという。当然ながら、ボクは控えめにルアーをちょっとだけ意識して、ベイトのジギングタックルも持ち込んでいる。キャスティングは・・・、ちょっと控えて・・・(^^;

 まあ、釣れない情報の中で釣りをするのは、いつものことなので慣れっこ。ようは結果が出て、ノンビリと楽しめればそれでいい。ウネリのたっぷり残った状態の宇久須沖へと、福神丸は出て行ったのであった。そして予想通りのウネリで、小さな船はユラユラと揺られて、「ちょっと釣りにくいよね〜」「これでアタリが分かるのかな〜?」「うっ、気持ち悪くなりそう・・・」ってな具合で、一行の仕立船はウネリの中を突き進んでいった。

 沖に出てみるとウネリは思った以上で、ときどき目の前に波頭がやってきたりする。いつものような岸近くだと、返り波の影響で揺れが大きすぎる。だから「えっ?こんな沖でやるの?」って思うような沖のポイントから釣り始めることにする。ちょっと沖に目をやると、鳥がたくさん飛んでいて、そこを引っ張っている漁師さんの小船がいた。ボクとしては、そんな光景を目の当たりにすると、そっちの方が気になってカワハギに集中できない(^^;

「意外とカワハギ釣れるじゃん!」

 まあウネリで落ちないように注意しながら釣り始めると、意外にもアタリがあっさりと来た。すぐにハリ掛かりして、いきなり23cmほどのカワハギをキャッチ。そのままいい調子で、パタパタッと釣れ続ける。1時間ほど経ったころ、すでにボクの釣果はカワハギ7枚。このまま一気に突っ走る釣果なのかと・・・、このときまでは心の中で思っていた。しかし事件は、その直後に起こった。

 砂地に船が流れたとき、ハリ掛かりした魚のアタリはトラギスのもの。しかし、水面まであと5mほどへ来たあたりで、いきなりロッドが「ギュ〜ン!」って引き込まれた。慌ててロッドを強く握りしめると、そのまま「フッ!」とテンションがなくなった。

 そのままリールを巻き上げると、予想通りトラギスがハリ掛かりしていて、そこには歯形が残っていた。途中で引き込まれたんだから、間違いなく青物が飛びついたことは予想できた。実はすでにスペアロッドにはメタルジグ(アイルメタルTB40gピンク)をセットしてあったから、すぐにそれを沈めてみた。着底させてからジギングを開始すると、何の反応も無いまま水面が近づいてきた。すると先ほどと同じように、海面から5mほどの位置で「ズドン!」と止められた。

「ショゴだよ〜」

 そのまま引き込みをいなしながら水面まで上げてくると、ショゴが回りながら首を振って上がってきた。玉網を取ってもらいネットイン。よく肥えたショゴは、40cmを少し越えたサイズでちょっと嬉しい。もっといるかも、な〜んてジギングを続けたけど、その後は何の反応もなし。気づくと、さっきまで近くにあった潮目は消えちゃっていた。

 諦めてまた素直にカワハギ釣りへ戻ったけど、やっぱり周囲が気になってしょうがない。ポツポツと掛かってくるんだけど、片っ端からバラシちゃう始末だ。集中力がなくなると、カワハギ釣りってホントに難しいんだな〜、なんて思ったりした(^^;

「今度はナブラがやってきた!」

 カワハギが10枚ほどになると、ちょっと気分も落ち着いてきた。ところがこの調子で、数をどんどん増やそうと集中し始めたら、今度は船に向かってイワシを追いかけるナブラが寄ってきた。近づいてきたところでメタルジグをキャストしてみたけど、ジギング用のタックルにベイトリールだと飛距離が足りない。そのうちナブラは消えてしまう。

 しばらくするとまたそれが現れて、もういてもたってもいられなくなってきた。船長も気になっているようで、実は引っ張りの道具をf根に積み込んでいた(・・・ボクはそれを見逃していなかった(^^;)のをボクは見て知っていた。もうこうなってくると、カワハギはどうでもよくなってくる。船長と目が合って、「引っ張ってみようか」という言葉に、ふたつ返事で「行きましょう!このままじゃ、カワハギに集中できないから、お土産釣ってきちゃいましょう!」な〜んて会話があっという間に成立。

「ナブラはすぐ近く」

 そのまま仕掛けを巻き上げて、すぐに引っ張りの道具を準備して、その場から曳き始める。ナブラはカワハギを釣っているエリアのすぐそばなので、すぐにヒットの期待もかかったけど、いかんせん濁りの影響で潮色がお世辞にも良いとは言えない。ちょっとだけ沖に移動しながら、最初の潮目に沿って船を流し始めた。しばらくするといい感じの潮色になってきて、イワシが追われている姿も見えるようになってきた。そこで掛かってきたのは、予想通りカツオくん。ちょっと小振りだけど、他の船も順調に上げているらしい。でも本命はカワハギなので、少しだけ遊んですぐに岸寄りへ戻った。

 とりあえず満足できたので、しばらくは集中してカワハギを狙えたんだけど・・・。それでもまた近くでナブラが出始めると、まるで病気のように気になって集中できない。この日は結局、最後までこんな感じで青物に振り回されちゃった。まあ、こんなことがあってもしょうがないかな〜。それでも終わってみれば、カワハギは14枚釣れていて、バラシは数知れず。集中力の必要性を、とっても強く感じさせられた秋の1日なのでした・・・(^^;


戻る