道路脇に何があるの?。。。


 車で釣り場を移動しているとき、皆さんは何か異様な雰囲気を感じたことはありませんか。窓の外が気になることはありませんか。何気なく道路脇に目を向けたとき、そこには何が見えますか。見えるのって怖いですよね。でも、見えないのに・・・っていうのも怖いんですよ。今回はそんな体験談をお話してみます。

 ここしばらくは、伊豆半島での夜間釣行が多い。メバルを中心に、色々な釣行写真をストックするためだ。もちろん連載の撮影取材も兼ねている。それは3週間前の夜、娘と走っている南伊豆の車中で起こった。西伊豆での釣行を終えて、南伊豆のとある漁港を目指して、一気に大移動をしている最中のできごとだった。気持ちよく車を走らせていると、一瞬の寒気を感じた。すると助手席の娘が、同時に「あっ!」と声を出した。ボクが「今道路の左に何かあったよね?」と言うと、娘は「えっ?左じゃなくて右側でしょ?」と返答した。娘の話だと、何か猿のような姿が道路脇にじっとして、こっちを見ているようだったと言う。ボクは左側から、なにやら嫌な雰囲気を感じていた。この日はこれで済み、何事もなく時間が過ぎ去った。

 それから1週間後、再び同じようなルートで車を走らせていた。前回はあんまり意識していなかったので、それがどのあたりだったのかをハッキリと覚えていなかった。何となく気になっていたけど、その辺りを走っている頃にはそんなことを忘れていた。すると再び突然の寒気を感じた。そして前の週のことを思い出した。助手席の娘には、またそこに猿のような姿が見えたという。毎週同じ場所に猿がいるとは思えず、しかもボク自身の寒気も同じように起きた。猿を見た場所と寒気の起きた場所が、再び同じだったことも気になる。しかも気になることに、帰りに同じ道を走ったのだけど、どこにもそんな姿は無かったし、寒気も起きなかった。

 そして今週のできごとだ。おおよその場所はこの区間だと意識していたので、ちょっとペースを落として走っていた。娘もそれを察知したのか、何となく緊張した雰囲気が車中を包む。そして突然の強烈な寒気というか、強い悪寒がボクの左半身を襲った。思わず「ワァッ!」と大きな声を出してしまった。それと同時に娘も、「ここだ!」と声を出した。その瞬間ボクの目に映ったのは、右側の猿のようなモノと思われていた物体だ。先週の帰り道には無かったのに、碑のような石が道路脇に立っていた。娘にも、それが石であることは分かったようだ。この時点でボクの左腕から左頬にかけて、強烈な寒気とものすごい鳥肌がたっていた。

 この寒気と鳥肌は5分ほど続き、そして徐々におさまっていった。不思議なのはいつもお互いに場所がハッキリしてなかったのに、毎回同時に不思議な感覚に襲われていたことだ。まして瞬間的に鳥肌を・・・などとは、やろうと思ってもできるものではない。さすがにこの日は身の危険を感じて、同じルートを通るのをやめた。予定していた夜間の取材もひと段落したので、ほとぼりがさめるまでは通りたくないと思っている・・・。


お帰りは こちら ですよぉ〜