このお話は、場所が特定できると迷惑をお掛けするかも知れませんので、あえて具体的な場所は伏せさせていただきます。ちょっと釣りに出かけた帰りに、久々の風景写真を撮影したくなりました。天気の良い日中なので、カメラを持って風景を「カシャ、カシャ」と撮影してみました。連続して何枚か撮影して、そのまま何も起きることなく車に乗り込んで帰宅。

　驚いたのは自宅に帰ってから。デジカメで撮影したので、さっそくパソコンに画像を取り込んでチェックしてみた。順番に画像をチェックしていくと、1枚だけ右上に2つの煙が写りこんでいた。近くに他の人はいなかったので、タバコの煙などが写っているはずはない。前後に続けて撮影していた写真には、そんな煙のようなものは写っていない。

　改めてその画像を開いて見直してみると、「ハッ！」と気がついた。画像を180度回転させて上下を逆にしてみると、その煙のような部分がハッキリとした人の顔に見えている。ひとつは正面を向いていて、顔の輪郭、目、鼻、少し開いた口が分かる。何かを言いたそうな表情にも見える。そしてもうひとつの顔は横を向いていた。少し上目づかいで、横顔の輪郭、目、突起した鼻、少し開いた口、そして喉のあたりの形状までハッキリと分かる。まるで映画のハムナプトラに出てくる、水や砂の中に浮き上がった顔のような感じがする。とりあえずどうしていいか分からないし、何となく気持ち悪いのでほっておこうと思っている。その場所で何も起きなければいいのだけれど･･･。