1996.05.25号
 
手漕ぎボートエリアでグラマラスボディ 34cm のメバルを・・・


 さ〜て、ホットライン愛読者の皆さん、今週も楽しい釣りに行ってますか。ボクも相変わらずビシバシといろんな所に行ったり来たりと忙しい毎日です。

 ところで前回のホウボウはもう試してみたかな。エ〜ッ、まだ試して来てないのォ〜、このバチあたり。そんな事だと時代に取り残されちゃうヨ。今シーズンは特にホウボウが多いから実績のある場所で早く釣っておいたほうが自分のテクを磨くのにいいと思うんだけどなァ。だってそうでしょ。このまま来シーズンも絶好調の保証は無いんだから、釣れる時に釣らないと経験と言う実績が積めないからネ。

 実際に釣れる時に釣り方のパターンを実戦経験で覚えるのが一番の上達方法なんだよ、特に釣りはね…。これからも旬のターゲットというよりも、その時期に釣りやすいターゲットを紹介していくつもりなので期待していてちょーだい。
 そこで、今回の楽しいテーマは何がいいかを考えてみた。前回のホウボウでは船の予約がいっぱいで出来なかった人も多かったと思う。そんな思いを感じた人達のためにちょっと発想の転換を…。
みんなは大きな乗合船や仕立船じゃないとルアーで魚が釣れないと思ってないかな。しかも船で出船しても思っていたほど釣れないなんて経験もあるのではないだろうか。

 そりゃそうだよね。確かに沖のポイントは小さなポイントを含めたら無数に近いだろうけど、実際には多くの船長さんはそれらを熟知していてその日その時の潮況などからベストと思われるポイントを攻めるんだから。それでも釣れないことがあると言う事は、スレているのか…ひょっとしたら物凄くエサが豊富で、ルアーを簡単にニセモノと見破ってしまい釣れないのかもしれないネ。
 でも大丈夫、ボクはそんなルアーをニセモノと見破られるルアーマンに対してヘタクソなんて言葉は使わないから。きっとその時の状況がいわゆる過酷な条件だったのではないかと思う。でも、そんな時でもなんとか魚の姿を拝めるような状況判断が出来るようになって欲しいなと思うんです。

 という訳で…どんな訳だか結局よく分からないけど…今回はもっと近場のポイントに目を向けようと考えて行ってきました。場所は真鶴の岩港で〜す。ホットラインが誇る竹風に乗り込み、遠くから近くまで攻めてみたのです。結果は遠くに一日中出かけていたにもかかわらず、カサゴ1尾とエソのみ。
 でも、サッカーでいうロスタイム(要するに帰り間際の夕マヅメの事です)に突入してからは起死回生の大逆転がボクたちに微笑んでくれたんだ。当然ボクたちもオサカナさん達にキャンディーズのような微笑返し(ちょっと古いか…)をしつこく浴びせながら、バタバタッと釣ってしまったんだ。
 帰港直前の港の目の前で釣れた魚は綺麗なホウボウとカサゴくん、そしてこの日の最後を立派に飾ってくれたのはバカデカのメバル君だった。ボクもビックリしたほどのボッテリしたグラマラスボディの34cm。こんな凄いサイズのメバルがここに居るなんて思ってもいなかったから、超ウレシィ〜の世界にドップリと漬かってしまいしばし見とれてしまった。ルアーマンの皆さんにはこんな気持ちって分かりますよネ。

 まあこんな感じで、一生懸命頑張って沖まで行かなくても立派に魚は釣れると再認識出来たのでありました。今回も実際によく釣れたのは港の周辺だけなので、手漕ぎボートが活躍できるエリアだ。他にもこんな場所はた〜くさんある筈なので、貸しボート屋さんがあるような釣り場をこまめに探してみてはどうかな。もちろんマイボートを持っている人なら竿抜けのポイントをマイポイントとして確保することだって可能なんだよ。もう挑戦してみるしかないよネ。

 最後になるけど簡単にボクのタックルと基本的な釣り方を紹介しておくので参考にしてみてちょうだい。
 ボクはスピニングタックルとベイトタックルの2種類をいつも準備しているけど、一般的にはスピニングタックルでOKだ。但し、ホウボウのようにルアーの送り込みを繰り返す釣り方をする人にはベイトタックルが使いやすいと思う。
 リールにはPEラインの2号を巻き、これからのシーズンは突然の青物の回遊にも対応できるようショックリーダーも付けておく。ルアーはメタルジグの40〜60gでブルー、ピンク系統を準備しておけばいいだろう。フックも根ズレで甘くなりやすいのでシャープナーを忘れずに。
 ルアーアクションはイラストをターゲット別に書いてあるので、それを参考にして自分なりにアレンジしてみて欲しい。でも、結局は基本に忠実なほうが…まっ、いっか。