先月は湾内でカサゴのようすをチェックしてみた。思いのほか早い時期から出会えることができたので、今月は本格的に南伊豆での状況をチェックしてみることにした。
時期的にちょっと早いので、この日は外海に近いエリアでのチェックをしてみることにした。大きな湾内ではあるけれど、外海側は低気圧の影響なのかウネリが入っている。
この漁港では例年シーズンを通して安定した釣果を出せているが、いつもはもっと冷え込みが始まってからしか試してない。そういった意味では、狙いとなるピンポイントはかなり異なることが予想される。
今までの寒い時期なら、広範囲を拾うリーリングによるボトムトレースが中心だ。しかし今回は、カケ上がりを無視したヘチの探り釣りを試してみることにする。
夕マヅメに南伊豆へ到着して、まずはシーズン真っ盛りのメッキを楽しんでみた。日没直前の到着にもかかわらず、いつものように元気なメッキたちが、しばしの入れ喰いを楽しませてくれた。
十分に満足してから、コンビニでちょっと早い夕食を済ませた。そこからは一気に本命ポイントへ移動して、Little Twitch LT-590H/Sのソフトティップをセットした。ラインはナイロン3ポンドで、エコギアのシラスヘッド1gを、フリーノットで結んでやった。
ソフトルアーは、最近お気に入りのパラマックス2インチをチョイスした。カラーは安定した結果を出し続けてくれている、オーソドックスなグロー(カラーNo.010)だ。このてのカーリーテールグラブは、ヘチでの強烈なアピールに良い結果を出してくれることが多い。小粒でもピリリと辛い強い味方なのだ。
まずは冬場の実績ポイントで、カケ上がりの周辺をくまなく探ってみる。ボトムより少し上のレンジをリーリングして、カサゴからのアタックをイメージしてみた。しかし予想通り反応はない。
わずかにウネリはあるものの、潮はかなり澄んでいる。その影響もありそうなので、常夜灯の影になっているヘチを探り直してみることにした。すると同行のharukaに、あっさりとカサゴがヒットしてきた。
サイズはちょっと小ぶりだが、まあ許せるくらい。今日はharukaも気合が入っているようで、ボクよりもどんどん先を歩いて探っているようだ。ボクはとりあえずヘチ以外の場所を探ってみたが、やはり影の中だけがポイントのよう。立て続けにharukaのロッドが絞り込まれ、今度はそこそこのサイズだった。
徐々にエギングアングラーたちが多くなってきたので、あまり根魚ポイントを目立たせない意味でも撤収した。次は同じような形状の湾内にある、かなり奥まった位置の岸壁を探ってみることにした。ここでは岸から離れた場所の根には居着いておらず、徹底したヘチ攻略で実績があるポイントだ。
さっそくいつものようにヘチを狙って、静かにリフト&フォールを繰り返してみた。ところがいつもの場所で反応がない。やっぱりこれだけ奥まった場所だと、カサゴを狙うのには時期が早すぎるのだろうか?
そう思って、ほんの少しだけ港口に近い場所へ移動してみた。例年だとほとんど反応のない場所だが、カサゴが移動している最中を予測して、いると信じてのポイント移動をしてみることにした。
係留してある船の間はちょっと狭いけれど、ヘチだけの上下で探る釣り方なので問題はない。2ヶ所ほど攻めてみると、すぐにその答えは出た。ほとんど居食いするような感触のアタリがきて、ヘチから引き離して巻き上げると、ボクにも待望のカサゴが微笑んでくれた。
その後も同じような場所を探っていき、立て続けに良型のカサゴをキャッチすることができた。アタリの出方はすべて同じで、フォールしてからリフトするときに、咥えたままジッとしていたものが慌てて動き出す感じだった。
フォールのときにアタリとして出ないので、エサを活発に追うほどの移動捕食はしないのだろう。シーズン初期の典型的なパターンだ。だからフォールした後に聞き上げるイメージで操作すると良かった。咥えている重みを感じながら、気づかれる前にヘチから引き離すイメージで釣り続けてみた。
時期的にはいわゆる「走り」の個体が湾内へ移動しているような感じなので、まだまだ本格的とは言えないかも知れない。しかしこの時期のカサゴを楽しむのには、カサゴの移動タイミングなどを考慮したポイント選定で、十分に遊べることを再確認できた。今シーズンはこんな調子で、水温が下がれば例年と同じように楽しめそうだ。
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