ボクがムラソイ狙いで好きな東伊豆は、ここしばらくの地震続きでちょっとコワイ。そこで久し振りの日本海を目指してみた。日本海でボクが好きな場所といえば、ここ能登半島だ。
夜のうちに自宅の小田原を出発して、まだ暗い能登半島へと到着した。この釣り場は地元でも有名で、多くのアングラーが入れ替わりながら釣り歩いている。足場がいいので、テトラといってもスニーカーで楽しめるのがいい。
日の出とともに行動を開始して、車を漁港前の砂浜へと駐車した。ここは広大な砂浜の間にある、わずかな岩場が釣り場になっている。このエリアだけは沖に岩場が広がり、ムラソイたちは補充されている。
今回はマイルストーンで作ってもらった、オリジナルのロックフィッシュロッドを久々に引っ張り出してきた。一緒に釣るharukaは、LT-590H/Sを使う。ボクはヘビーに、harukaは繊細にソフトティップを使って探ることにした。
このポイントは漁港の外海側に位置しているテトラ帯で、周辺は広くゴロタに囲まれている。しかも遠浅な場所なので、潮位のあるときはいたるところがポイントになる。しかし大潮の干潮時には、逆に水がなくなってしまうほどの遠浅であることがたまにきず。
潮の動きはほとんどないので、リーダーの先に結んだのは、シラスヘッドの2.7gだ。ソフトルアーはカーリーテールが魅力の、パラマックス2インチ。プレッシャーで反応が悪いことを予想して、ちょっと小さめの設定にしてみた。
まずはいつものパイロットカラーであるグローを使い、目の前のテトラから探ってみることにした。幸い早朝だったので、まだあまりアングラーはいない。堤防先端側の深場に1人いたが、ボクが本命視していた浅場は誰も攻めてないようだ。
ムラソイを驚かせないように、静かに足場のいいテトラをおりて、水際のテトラの横へ沈めた。反応なしだ。ムラソイのレンジを探るため、少しずつ移動しながら広範囲を探ることにした。
水深のあるエリアで結果が出ると思ったが、水深が50cmほどの場所は何の反応もない。そこで一気に超浅場へと移動した。水深はおよそ20cm程度だろうか。予想に反して潮が当たっていたので、ここは水の動きがあっていい感じだ。
先ほどと同じようにテトラを探っていくと、着水と同時に水面を割って飛び出してきた。ようやく今シーズンの北陸で、初のムラソイをヒットさせることに成功した。テトラの穴釣りと、近くの岩陰だけでしばらく楽しめた。
ところが日当たりが良くなってくると、人影が気になるのか反応が悪くなってきてしまった。離れた場所で釣っているharukaも、徐々に釣りにくくなってきたようだ。普段からプレッシャーを受けていることが、実によく分かる傾向だ。
そこでボクとしてはめったにやらない、カラーローテーションを試してみることにした。普段はノーマルのグローだけで勝負することが多いけれど、手元にあったクリアーピンクグローと、シラウオというラメ入りのカラーを付けてみた。
するとクリアーピンクグローに予想を上回る反応が得られ、それまで顔を出す程度だったムラソイが、違和感なくスムーズに咥えてくれるようになったんだ。ちょっと意外だったけれど、ピンク系を使うアングラーがいないのかな?
その後はこのクリアーピンクグローだけに反応して、次々と小型ながらもムラソイをヒットさせることができた。相変わらずグローのままのharukaは、苦労しながらもムラソイを掛けている。
ボクのほうは、ムラソイ狙いで初めてドロメにまで出会えた。まああまり嬉しくはないけれど、ソフトルアーで釣れるとはね〜。それに岩陰から大きな手が出てきたと思ったら、いきなりそこに引き込まれた。引きずり出してみると、なんと大きなカニだった。
こんな調子でharukaはちょっとだけ不満そうだったけれど、カラーローテーションの重要性を再認識させられるような釣行だった。めったにやらないローテーションだけど、反応が悪いときには試してみる価値がありそうだ。もっとも釣れているときは、あまり変えずに楽しめばいいとは思うけどね。
ちなみに夜は気を良くして、常夜灯が照らしているテトラ際からもムラソイを引きずり出せた。そしてテトラの周辺からはメバル、岸から離れた海藻帯からは、久し振りにクロソイを釣り上げたことを付け加えておこう。ボクにとっては、能登半島はラッキーポイントだ。
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