寒いよね〜。暖冬だなんていわれていたけど、いざ蓋を開けてみたらとっても寒いじゃん。そういえば昨シーズンも同じような予報だったけれど、結局は大雪に見舞われた地域もあったよね。
それだけ寒くても、冬になると夜釣りのカサゴに出かけたくなっちゃう。ちょっと自分をいじめているんじゃないかって思うほど、指先が寒さで動かなくても釣ってしまう。釣りって、ホントに魅力のある遊びなんだよな〜。
今回は多くのアングラーが出撃する本格シーズンということもあって、メジャーポイントを探りなおしてみることにした。他のアングラーが攻めているかもしれないけれど、徹底したヘチを攻略することによって、マクロ的な釣り残しを拾い釣りしようって考えだ。
今夜の狙いは2ヶ所の港で、そこの岸壁と港内を探ってみる予定。もちろん誌面で紹介されることも多くて、アングラーに出会う確率が高い場所だ。それでも実際にフィールドではそんなこと当たり前で、他のアングラーが探った後を気づかずに釣ることは多い。
そんなプレッシャーを受けた後の釣り場であっても、確実に結果を出すための方法として、徹底的なヘチをピンポイント攻略することを改めて紹介しよう。それがお気楽アングラーにとって、より確実に釣果を出す近道なのだから。
さて、ボクの徹底したヘチの攻略では、とにかく繊細に攻めることと、「ここだっ!」と信じた場所は粘って引きずり出すということ。この2つを実行することによって、何らかのアウトプットを出すことができると信じている。
アングラーに攻められた直後であれば、チェック程度の釣り方ではバイトに持ち込むことは難しい。活性の高いカサゴであれば、さらっと流した程度の釣りでも、あっさりと釣られてしまうからだ。
むしろ不用意なアプローチで引っ込んでしまったり、フッキングに至らず掛け損なったようなカサゴを拾って釣ることが、こういった場所での基本的な考え方だ。つまりある程度は渋い反応のカサゴを、いると信じて粘って引き出すということなんだ。
いつものようにLT-590H/Sのソフトティップに、ラインはOMライトゲームの3ポンド。0.9gのシラスヘッドファインに、パワーシラス2インチのグローをセット。ボクは通常の釣りではこれをパイロットとして使い、どうしても反応が得られないときだけに、オレンジや他のカラーを引っ張り出している。
この日もいつものようにアングラーが攻めたと思われる(帰っていくライトアングラーを見かけた)岸壁から釣りを開始して、まずは車を止めた目の前からチェック。潮位は十分にあるので、カサゴはヘチに接岸していると信じて攻める。
しかし係留してある船の間のヘチなどは、やっぱり反応がない。そこからさらに浅い方向へ行き、水深が2mほどの浅い場所に移動してみた。するとフォール中にラインが走った。ここは薄暗いけれど、後方の常夜灯によってラインの位置くらいは把握できる。
ゆっくりとリールを巻きながらアワセると、一気にロッドが弧を描いた。やたらと元気が良くて、一生懸命になってヘチに逃げ込もうとしている。ちょっとだけ根ズレしたような感じもしたけれど、一気に引き離して抜き上げた。
まずは1尾目の良型カサゴをキャッチして、ほっとひと安心。横ではharukaも同じような場所で、まずまずのカサゴを抜き上げている。先行者は「いかにも!」という場所だけを釣って、こっちまでは探らなかったのだろう。
こちらもチェックが半分の目的であったので、この港はここで終了した。次は隣の漁港で、そこでも同じようなイメージで探ってみることにした。ここでは先行者の姿が見えなかったけれど、狙われにくい場所のヘチから探ってみた。しかしいつもは釣れるエリアで反応はない。
そこでめったにやらない堤防の先端に行ってみた。ここでは常夜灯に照らされた海底が丸見えで、わずかにヘチの護岸が切れている場所がピンポイントと思われる。徹底したヘチを攻略するのであれば、そういった小さなスキマも探りきるようにしたい。
スキマからカサゴが顔を覗かせているのをイメージしながら、ゆっくりと真下に沈めてみた。そしてロッドを立てて誘い上げてみると、何となく重くなった。ロッドを立てると一気に引き込み、強引に引き抜くと、これも良型のカサゴだった。狙いやすい場所がダメで、徹底したピンポイントに答えがあった。
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