● 2007/06 シャローのメバル ●

 この時期になると、何となく足が向いてしまう。そんな釣り場があると、年間を通じて釣りを楽しみやすいだろうね。ボクもこの季節は、ナイトゲームのメバルで通っちゃうエリアがある。

 今年もついつい遊びにでかけたついでに、車を走らせてharukaと短時間の釣りを楽しんできた。ここではシャローが広がっているので、ミノーイングのレンジ攻略ができるのが特徴だ。

 もちろんワームを使った繊細な釣り方も面白いけれど、ここにくるとボクはミノーを迷うことなくラインの先に結ぶ。もちろんそれだけ確率良くヒットしてくれる実績があるからだし、見える位置で良型がバイトするのが見えたりすることもあるからだ。

 この日は薄暗くなるまで釣り場の近所で遊び、満潮からの下げに入ったくらいを狙って釣り場に入ることにした。護岸の手前には広いスペースがあって、常夜灯があるので準備をするのも簡単にできる。

 いつものようにLT-590H/Sのソフトティップ(今の時期はソフトに頼りっぱなし)を使い、ラインはOMライトゲームの3ポンド。ミノーはストゥープの50SRと50MRを準備した。カラーはGOR(ゴールドベースオレンジ)だ。

 まずはメバルの状況をチェックするために、パイロットとして50SRを結んだ。常夜灯が照らす中心部は明るすぎて、何もいないことがハッキリと分かる。そこで明かりの途切れるあたりの向こう側にキャストして、その境界をリーリングすることにした。

 着水直後にリーリングを開始すると、突然ロッドをゆっくりと引き込まれた。そのままリーリングを続けていると、ラインはどんどん暗い方向へと動いていく。どうやらシーバスがヒットしてしまったらしい。そのまま気づかれないようにゆっくりと巻き寄せて、足場のいい岩に降りてからハンドランディング。

 写真を撮影していると、harukaにもヒットしたらしい。待ちきれずに抜き上げてしまうという、とんでもないことを平然とやっている。折れたらどうするんだ・・・とか、切れなかったのが不思議だなどと、お説教をしながら再びキャスト。

 すると今度は、リーリング開始と同時にエラ洗い。またもやシーバスだ。ハッキリ言って、メバル狙いのシーバスって邪魔なんだよな〜。彼らが集まっていると、メバルくんはあまりヒットしてくれない。

 そこでもう少し暗いエリアに釣り座を移動して、そこで50SRをキャスト。今度はシーバスが喰ってこないので、ちょっとだけ安心。するとコツッと反応があるけれど、フッキングしてくれない。

 じれったくなったharukaは、あっさりとジグヘッドにパワーシラスを刺して使っている。するとすぐに良型のメバルを釣り上げてぶら下げてきた。

 ちょっとharukaの釣りを観察してみると、カケ上がりの向こう側に少し沈め、そこで巻き始めたときにヒットさせている。ひょっとしたらSRだとレンジが浅すぎて、メバルもドキドキしながらバイトして突っついているだけなのかも。

 そう考えて、カケ上がりの向こう側を探れるように、今度は50MRにチェンジしてみた。シャローランナーをミディアムランナーに変更することで、カケ上がりの裏側に張り付いているメバルを直撃してやろうという作戦だ。

 着水直前にベールを戻し、ロッドを送り込みながら着水させる。着水と同時にロッドを下に向けて叩くように、ミノーを一気にダイブさせてやる。そこから一瞬だけ速くリーリングすることで、目的のレンジにピンポイントで到達させる。

 そこからロッドを立て気味にして、ゆっくりとミノーが上に逃げるような動きをイメージして演出させてみた。するとラインが重くなるような感触が伝わってきて、そのままLT-590H/Sのバットが絞り込まれていった。

 ようやくシーバスじゃなく、メバルがヒットしてくれた。手前には打ち寄せられて溜まっている海藻があるので、それを避けて腕を突き上げながら巻き寄せる。

 こんな感じで、ようやく本命のメバルを引き出すパターンを見つけ出した。横ではharukaもヒットさせているが、相変わらずソフトルアーだ。こっちは同じパターンで、50MRが頑張ってくれている。ようするに、レンジを攻略することが、この日のヒットへの近道だったようだ。

 手軽な釣り場でついつい足が向いてしまうけれど、やっぱりシャローエリアのメバルは、接岸すると面白いほど釣れる。シーバスを避けながら、贅沢なメバル釣りかな。


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