● 2007/11 超浅場でムラソイ遊び ●

 夏は手軽に水遊びを楽しめるシーズンだから、多くの人たちが海にこぞって出かける。だからムラソイを狙うような岩場では、磯遊びの人が石をひっくり返している。

 ボクたちみたいに岩の下を探る釣りをしていると、こういった場所では遊ぶことができない。しかたないので、人を見かけるたびに次の場所へと移動する。

 こんなことを繰り返していると、いつの間にか一日が終わってしまうこともある。だから磯遊びの人が寄ってこないような、ちょっと・・・な場所も狙うことがある。もちろん持ち帰らずに、釣るだけの楽しみとしての場所だよね。

 今回もそんな感じで場所を選んだけど、近くでは色々なモノを燃やしてかなり臭かった。その燃えカスはそのままで、潮が満ちると海に流されていく。

 流れ出しに排水が出ていて、洗剤の泡らしきものが溜まっていた。さすがにこの場所はあまりにも…なので、ちょっとだけ位置をずらして探ってみることにした。

 タックルを準備していると、またもや上の道路からゴミを燃やしに来ている。ちょうど風下に陣取ってしまったので、大きなカスが風に乗って飛んでくる。

 こういった人たちって、海を自分のゴミ箱か何かと思っているのかも知れない。随分前の話しになるけれど、とある河川の上流にある町で、川にゴミをどんどん投げ込んでいる場所があった。ここでは地元の人が「川はオレ達のゴミ箱だ!」と言っていたことを思い出す。

 ここはそこまであからさまではないにしても、燃やしたゴミが海に流れていくことは明白だ。しかも徐々に沈んでいき、岸近くの海底に堆積している。これじゃあムラソイの宝庫だった場所だって、いつの間にか釣りにくくなるわけだよね。

 それでも少しだけ釣りやすそうな場所を見つけて、静かに探ってみることにした。海中に沈んだ岩のあたりは、ちょっとばかり釣れる気がしない状況だ。少しでも良さそうな場所を探ってみたけれど、やっぱり何の反応もない。

 ムラソイだって、自分たちの棲家が汚されていたら、そこにいるのはイヤになっちゃうだろうな〜。油まで漂っているから、2〜3回ほど探るだけでラインがヌルヌルしてくるような気がする。

 そこで視点をかえて、極端な浅場を狙ってみることにした。潮の干満に関係なく、干潮時の今でも水がある岸寄りを探すことにした。意外なことに、ゴミは海に向かって流れていくから、いわゆる超浅場にはゴミが少ない。

 思っていた以上に水がキレイに見えるから、そこを小さなワームで探ってみることにしたんだ。岩の真上からはスキマがほとんど狙えないので、竿先から出すラインを短くする。竿先をそのまま岩の下へ突っ込むようにして、とにかく静かな攻めをやってみることにした。

 何ヶ所か狙っていると、さっそくharukaのロッドが絞り込まれた。ところがあまりにも狭い場所を狙っていたので、ムラソイが岩のスキマから出てこれない。

 ラインの位置をオープンスペースまでずらして、そのまま弛ませて30秒ほど静かに待たせる。こうすることによって、岩の下でエラを張っている状態から閉じさせる。エラを張っていたら、いくら引っ張っても出てこないからだ。

 頃合いを見計らって、一気に引き抜かせると、狙い通り横のスキマからムラソイが飛び出してきた。これくらいの小場所にしては、まずまずのサイズじゃないかな。

 あまりにもあっさりと引きずり出せたので、harukaはちょっとビックリしていた。実は根掛かりも、エラを張っているムラソイだったりすることもある。これもいい経験だったろう。

 狙うパターンは絞られた。同じ通りをボクも狙い、すぐに同じサイズをキャッチした。水深は20cm以下で、15cm程度の丸い穴のようなスキマを狙ってのヒットだ。

 その後もポツポツと小型混じりで釣れたけど、やっぱり周囲の雰囲気が悪いのでやめることにした。昔はそれなりにキレイで楽しめた釣り場だったけれど、人が生活している場所の近くはこんなものなのか。

 シーズン初期のムラソイって、ゴロタに排水が流れ込む近くで入れ喰いになることがある。だけど汚れ方には限度があるよね。近所に住んでいる人って、ここに元気な魚が生活していることを知っているのかなって思うよ。

 今回の釣行では、久し振りにやった釣り場だけど、自然破壊している人間の悪い面を再認識した。頑張るムラソイもいるんだぞ!


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