前回は沼津方面でカサゴに出会い、シーズン突入を感じさせられていた。そこで今回は、場所を伊豆半島へと移し、南伊豆方面を中心に探ってみることにした。
沼津では赤く色味を帯びたカサゴばかりで、シーズン初期の接岸を感じさせてくれた。例年だともっと早い時期に接岸が多いのだけど、今シーズンはそれがちょっとばかり遅れている。
夏の暑さと、最近の急激な気温低下が影響しているのだろうか。水温も去年に比べると、明らかに急激な下降を示している。もちろん限られたエリアでの話しなのだが・・・。地域によっては、いまだに水温が下がらずに困っている場所もある。
まずは毎年の実績No.1ポイントへと向かってみた。ここは魚影がすこぶる濃く・・・、いや、濃いはずの釣り場だった。ところが干潮の影響なのか、まったくカサゴの反応はなかった。でも、いつもは潮が下げていたって、関係なく喰ってくる。
そこで徹底したヘチ狙いで、ボトムからほとんど浮かさずにゆっくり上下の誘いをかけてみた。するとようやくアタリがきて、難なくフッキングしてくれた。
ところがシラスヘッドファイン0.9g+パワーシラス2インチグローを咥えて上がってきたのは、本命のカサゴではなくメバルだった。なんで上のほうで反応しなかったのに、徹底したボトム攻略で喰ってくるんだ〜。
その後は何の反応もないままに、そのエリアのすべてをなめ尽くしてしまった。しかたなくこの場を後にして、次に向かった場所はすぐ近くの港だ。ここも例年なら絶好調の時期に突入しているはずで、数ヶ所であっさりと良型カサゴをキャッチできるはず・・・だったのだが。
ここでも最初にヒットしてきたのは、やっぱりメバルだった。しかも先ほどと同じ、徹底したボトム攻略だ。岩の下をピンポイント直撃するように攻めたんだけど、なぜか喰ってくるのはメバルばかり。
シーズンから考えると、このエリアでこのサイズのメバルが釣れ始めるのは、あと一ヶ月ほどあとのはずなんだけどな〜。もちろん数尾はヒットしてくることはあるけれど、ここまで連発してくることは最近の記憶にない。
堤防の中ほどまで探っていくと、ここでようやくカサゴがヒットしてきた。並んで釣っていたharukaにも、同じ場所でヒットしてきた。でもかなり小さい。サイズ的には、思いっきり不満が残る。
後にも先にも、カサゴはこの2尾だけだった。この南伊豆エリアは、取材した時点では接岸が始まっていなかったのかも。それとも先行者がいたので、抜き上げられてしまったのだろうか。それならメバルも釣られていたはず・・・。
ここで思い切って大移動を決断し、不調の南伊豆から西伊豆へと釣り場を移すことにした。途中の漁港にはアングラーがたくさんいて、みんな同じようにヘチをネチネチと探っている。いわゆる同業者とでもいうのだろうか。
アングラーのプレッシャーによるものだとすれば、次回はもっと釣れるかも知れない。それにしても反応が少なすぎる。誰かが行く先々を押さえまくっているんじゃないかと思えるほどに。
そして愛車サーフは、西伊豆のとある漁港へと到着した。ここでダメなら諦めだ・・・と言える自信のある釣り場だ。タックルを車から引っ張り出して、本命のポイントへと向かおうとした・・・。
するとその場所の近くでは、明かりで昼間のようになった場所が見えて、宴会のように大騒ぎの集団がいた。とても釣りをやれる雰囲気じゃないので、諦めて次点のポイントへと向かった。
あまりの運のなさに、そろそろ嫌気がさしてきた。それでも「仕事なんだ!」と自分とharukaに言い聞かせながら、この場所で釣りを再開することにした。すると横にいるはずのharukaがいない。振り返ってみると、そのまま車の中でグッスリとお休みモード。
仕方なく一人で釣り始めたけれど、ここでもいきなりメバルの爆釣が始まった。途中で1尾だけカサゴがヒットしたけれど、これもかなり小さい。それ以外は、釣れども釣れどもメバルだらけ。これがメバル本命の取材なら面白かったんだけどな〜。
そんなこんなで、さすがのボクも諦めちゃいました〜。これが特大メバルでも混じれば満足なんだけど、釣れてくるサイズはごく普通。これじゃあね〜。まあ釣りとしてはそれなりに楽しめたんだけど、やっぱり狙った本命が不発ってのはちょっとね〜。また出直しかな(^^;
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