● 2008/04 スーパーシャローのメバル ●

 久し振りにベイエリアへ向けて、車を走らせていた。12月下旬になると、このエリアでは良型のメバルがボコボコと飛び出してくれる。信じられないようなスーパーシャローにこそ、そんなパラダイスが存在しているのだ。

 いつものように駐車場へ車を停めて、タックルを準備してから釣り場へと向かう。ところが駐車場に車がいなかったのに、海辺にはロッドを振っているアングラーがいっぱいいた。

 途中の路上に停まっている車が多かったので、どうやら地元の迷惑を考えずに釣り場へはいっているアングラーが多いようだ。トラブルを起こさないためにも、駐車場があるのだからちゃんと入れて欲しい。

 とにかくシーバスを狙って大きなルアーをキャストしているアングラーが多く、メバル狙いにはちょっとばかりハイプレッシャーだ。ロッドとルアーの着水音が、ちょっとばかり雰囲気を消している。

 あいている場所を探しながらharukaと歩いていると、所々に自転車が停めてある。どうやら地元のアングラーは、自転車で釣り場の中まで乗り付けているようだ。少しでも移動の時間を短縮するのと、駐車場代の節約なんだろうね。

 足元から水深のあるエリアは、どうも片っ端からふさがっている。かなりあちこちを覗いてみたけれど、「何で今日はこんなにアングラーがいるの?」って言いたくなるほどの混み具合だった。

 けっきょく歩いて行き着いた先は、真っ暗なスーパーシャローだ。とにかく浅い場所で、中潮の干潮でも水がなくなるほど。しかし釣り場がないのだから、仕方がなくそこでチャレンジしてみることにした。

 もっとも仕方なくといっても、実は知る人ぞ知る良型メバルの宝庫になる場所だ。この時期になったら、抱卵しているグラマラスなメバルに出会える数少ない場所でもある。仕方なく、かなり良い場所に入ることになってしまった(結果的にではあるけれど・・・)

 水辺に降りて海をジッと覗いてみると、足元の水深が10cm程度。ストゥープ50SRの射程範囲は、おそらく50cm程度の水深だろう。それでもメバルが接岸していれば、十分な水深だ。

 ボクは迷わずシャロー攻略を意識したけれど、harukaはいつものように0.9gのシラスヘッドにパワーシラスの組み合わせだ。しかもボクが釣るのを確認してから、ノンビリとキャストを始めるつもり。

 気にせずキャストを始めると、さすがに20cm程度のエリアからは、まったく反応がなかった。しかし立ち位置を変えて、カケ上がりのエッジに沿った50cmほど水深がある場所を狙うと、いきなりひったくられるようなバイトがあった。

 LT-590H/Sのソフトティップが気持ちよく引き込まれ、サイズのワリにちょっと小振りなメバルが上がってきた。抱卵の個体とはほどとおい姿をしていたけれど、予想以上の引きにはちょっとビックリ。

 すぐにharukaを呼んで、同じあたりにキャストさせてみた。しかしアタリが来ないまま、5分ほど過ぎてしまった。

 そこで少しオープンになっているスペースを広く探らせると、すり鉢状になっているあたりの表層でアタリがあったようだ。掛け損なったようだが、すぐにバイトしなおしてきて無事にメバルをキャッチ。

 やっぱり水深が極端に浅いので、1尾を釣ると場荒れするのだろう。その後も少しずつキャストする位置をずらすことで、メバルからの反応はボツボツと続いてくれた。

 30分ほどでアタリが途絶え、サイズアップもしなかった。そこでちょっと移動して、スーパーシャローの先が一気に2mほどまで落ち込んでいる場所を狙ってみた。

 するとそのエッジ部分にメバルが潜んでいたようで、ちょっとばかりいいサイズのメバルが混じり始めた。しかしちょっと気に入らない現象が・・・。いつもならミノーのほうに良型がヒットするのだけれど、今日はワームのharukaに良型がヒットしてくる。

 理由はよく分からないけれど、とりあえずボクもサイズアップを目指す。しかし釣れども釣れども良型には巡り合えない。のんびりマイペースのharukaは、ポンポンとまずまずのサイズを釣り続けてご満悦のようすだ。今日のharukaの仕事は終わったよ〜・・・とでも言いたげ。

 そのうちボクにも、ようやくズッシリした手応えで、本日最大のグッドサイズがヒットした。ところが慎重に寄せすぎたのか、口の穴が大きくなりすぎたみたいでバラシ。まあ残念だったけれど、今日はこれくらいで勘弁してやろう(^^;

 さて、長々とお付き合いいただいた根魚一直線は、今回で終わりにさせていただきます。読んでいただいて、本当にありがとうございました。次回からは、装い新たにライトな連載を復活させたいと思います。期待していてくださいね〜(^^)/~


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