● 2003/03 浮かないカマスはジグヘッド+アシストフック ●

急激な水温変化などでカマスの反応が渋くなっている状況では、積極的にカマスを浮かすことが難しくなっているはず。そんな時には無理して浮かせようとせず、あえてカマスのいるレンジを狙ってみよう。

 水温が低下する真冬の海では、思うようなゲームを展開することができない。水温が低いなりに安定してくれればいいんだけど、実際には下がったり暖かくなったり。そんなことが続きながら、真冬に向かって水温が下がり、そして今度は春に向かって暖かくなる。

 最も難しいのは、このように水温が不安定なタイミングだ。水温が不安定になると、多くの魚は捕食本能が鈍くなる。カマスも例外なく、雪の降ってくるような時には釣りにくくなる。前日まで激しいライズを狙っていられたのに、今日は全く浮いてこないことも多い。

 そんな状況に出会ったら、素直に表層のライズ狙いは諦めよう。活性を高めて釣った方が楽しいだろうけれど、どうしても活性を高められない時だってあるんだ。グッとこらえて、ジグヘッドリグをカマスが遊泳していると思われるレンジまで沈めて探ってみよう。

 ところがそんな状況だと、カマスの捕食は凄くシビアだ。夜の明かりの下で追ってくるカマスを観察してみると、不用意にロッドアクションを加えようものなら、アッサリと戻っていってしまうことが多い。もしそうやって戻っていくカマスに出会ったら、ノーアクションでリールを巻き続けてみよう。

 それから大切なのは、それだけ渋い状況でいかにしてフッキングさせるかだ。こういったケースでは、カマスのアタックは、後方からルアーを突っつくように繊細なもの。ちょっとしたリアクションでパックリとヒットすることもあるけれど、現実はそんなに甘くない。

 そこで試してもらいたいのは、ボクが以前から提唱しているアシストフックだ。ワームの持っているソフトな動きを生かし、ジグヘッドリグでカマスの興味を引き付ける。そしてわずかに突っつくようなバイトを見せたとき、確実にフッキングさせるためのフックが必要になる。

 ルアーへのバイトを観察していると分かるけど、ルアーの通過した後でパクッとやっていることが多いから、そのバイトをヒットへ持ち込むため、本来の位置よりも後方にフックがあればいい。フックが遊びを持っているので、フッキングしてからのバラシも激減するから、一石二鳥のリグだと思う。


水深のあるポイントを狙う

 水温が低い季節のカマスは、日中だけでなくマヅメや夜でも深いレンジで遊泳しているケースが多い。時々浮き上がってルアーを追うような姿を見せることもあるが、それに惑わされると釣れないパターンに陥る危険が潜んでいるのだ。色々なパターンのポイントはあるけれど、こういった場所はそこそこに水深があって存在を確認しづらい。

 浅場でライズが見られないときや、まだ日のある明るい時間帯には、水深のある場所を狙ってみよう。市場の前や係留船のある岸壁など、何の変哲もないような場所でもカマスは釣れる。港口をマヅメに通過する大型のカマスも、水面でライズを見せないと見つけにくい。そんな場所でもいると信じてやり、ルアーを投げてみることも大切だ。


日中は船の間を探り歩く

 日中の手っ取り早いポイントは、係留してある船の間のようなストラクチャー周辺だ。特に陽射しを遮っている場所に居ついていたり、岸壁沿いに回遊しているカマスを見つける。陽射しのある時間帯は、船の下に集まっているカマスを狙うのが得策だ。

 カマスにも居つきやすい影があるようで、その日によって群れの濃い場所が異なる。ポイントになりそうなストラクチャーを見つけたら、片っ端から短時間に探ってみよう。その中で最も反応が良かった場所を集中して、ルアーを投げ続けるのがコツだ。


咥えさせてからフッキングさせるタックル

 カマスの捕食は、ルアーにまとわりつくようなバイトの仕方を見せてくる。常に確実な「咥え」をするのではなく、口の外側で当たってきてスレでフッキングすることもある。しかしカマス本来の捕食は、よ〜く見ていると吸い込みに近い。メバルみたいな吸い込み方とは違うけれど、咥え込むような吸い込み方だ。

 相反する捕食に対するロッドの性格を満たせるのは、ティップが柔らかくて、アワセはバットでバッチリと決めてくれるタイプを理想としたい。こうして書くと先調子のように感じるかも知れないけれど、ボクの好みとしてはキレイにベンディングする柔らかめのティップを持ち、胴で乗せるようなパラボリックアクションだ。ロッド全体でフッキングさせるイメージが気に入っている。


基本はスローリーリング

 アシストフックを使ったジグヘッドリグの場合、基本はスローリーリングだ。反応の鈍くなっているカマスに対する、最も有効なテクニックだと思っている。これは単純にバイトをさせやすくするだけでなく、せっかくつけているアシストフックのフッキング性能を低下させない配慮だ。ロッドアクションで無用にジグヘッドを操作してしまうと、アシストフックが振り回されて、フッキングが悪くなってしまうからだ。


渋いときはカーブフォールで攻める

 どうしようもなくカマスの反応が渋いときには、あえてリーリングによる誘いを諦める。決して釣りを諦めるのではなく、わずかに残るカマスの好奇心を引き出すため、ジグヘッドをカーブフォールで操作しようというものだ。表層で反応が得られる状況ならロッドを立て、深いレンジだったらロッドを寝かせ気味に操作してみよう。少しでもカマスのレンジにマッチするよう、意識的にロッド角度を決めるのがコツだ。

 基本的にはリーリングはしないのだけれど、時々わずかなリーリングで一定のレンジを横に引くのも効果的なケースもある。しかしあくまでもカーブフォールでアタリを感じるのが基本で、一定の狙ったレンジまで沈めてアタリが無かったら、再びロッドをスゥ〜ッと立てて誘い上げる。そこで一気にリールを巻いて、ラインのたるみをなくしてやる。再びそのまま、カーブフォールを使って手前まで探ってくるのだ。

戻る