このページは 週刊テレビから発刊されている Hello Fishing
113号 に掲載された記事です

リールにはどんな種類があるのか?

前回より、リールに関してのテーマに突入したけど、何か疑問があったら、Q&Aのコーナーにどんどん質問して下さいね。分かる事はズバッと答えちゃうし、難しい事も一緒に考えましょう。

さて今回は、リールの種類についてお話してみよう。ひと口にリールと言ったって、釣りに使うリールには色々な種類がある。その代表的なのが、スピニングリールという多く目にするタイプだ。

このリールは、ハンドルを回すことによって、スプールの周りをベールアームと呼ばれる物が回転してくれる。ロッドを通して降りてくるラインを、このベールアームに取り付けられているガイドローラーと呼ばれる部品を介して、スプールに巻き取られていく構造になっているのである。

このガイドローラーは、内部にベアリングを装備してある物がほとんどで、ラインのテンションを受けながら、ローラーを回転させているのだ。この回転が、ラインのヨレを取り除きながら、スプールへ巻き取る事にひと役かっているのだ。

そして巻き取られるスプール側にも、上下に動くという使命が課せられている。つまりベールアームの位置はおなじなので、スプール自身が上下運動することによって、スプールの上下、端から端までを密に巻き取れるようになっているのだ。

キレイに平行な巻き上げができてないリールは、このスプールの上下運動する位置がずれていると考えていい。例えば先細りのテーパーならば、下側への巻取りが多い。この場合はスプールが下がりすぎているので、スプールの下に入っているワッシャーを取り除いてやる。逆テーパーだったら、追加して入れてやればいい。

最も投げやすく、ドラグ性能もいい、そして細い糸を使って軽いルアーを苦もなく使えるのが、このスピニングリールと言える。入門者からエキスパートまで、最も幅広く使えるリールなのだ。

次に、ベイトキャスティングリールを紹介しよう。これはソルトルアーの場合、陸っぱりからの釣りで使う人はほとんどいない。船からジギングをやるときに、このタイプが使われている。これは胴付きリールと同タイプだけど、真下に沈めるだけではなく、投げる釣りを意識してあるタイプだ。

基本的には少し重いルアーを投げたり、大型の魚を釣るときにパワーがあるので重宝する。陸っぱりのソルトアングラーには、それほど必要性を感じないかもしれない。興味のある人は、一度手にとって見てみるといいだろう。

最後に紹介するのは、クローズドフェイスリールだ。昔、釣りキチ三平を読んでいた人なら分かると思うけど、北海道へイトウを釣りに行ったとき、谷地坊主が使っていたのがそれだ。スプールがコップのようなもので覆われている事から、顔を隠すリールと呼ばれている。

ちなみにこのとき三平くんが使っていたのが、前記のベイトキャスティングリールなのだ。釣り場でも、誰がどんなリールを使っているのかを、眺めてみるのも面白いよ。


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