このページは 週刊テレビから発刊されている Hello Fishing
130号 に掲載された記事です

持っていると便利なものを紹介

タックルアイテムの話は、今回が最後になります。ルアーフィッシングを楽しむために、持っていれば良かったと思えるものを紹介していきます。特殊なものではなく、一般的に市販されているものがほとんどなので、「これはっ!」と思ったら入手してみて下さいね。

さて、まずはライトアングラーに欠かせないルアーボックス。オフショアルアーでは当たり前のように持ち込まれる大型のルアーボックスなども、陸っぱりをラン&ガンするアングラーにとって、ジャマモノとなる。そう感じるアングラーは、かなり多いのではないだろうか。

幸いライトアングラーにとって、大きなルアーはあまり縁がない。だからこそ役に立ってくれるのが、100円ショップなどでも扱っている小型ケースだ。樹脂でできたポケットサイズのケースなら、ベストのポケットにスッポリ収まる。

ターゲットの種類によって、ジャンル分けした小型ボックスをいくつか持ち歩けば、十分に用を足してくれる。ルアーをたくさん持っている人なら、車の中にストックボックスとして入れておけばいい。釣り場の状況によって、小出ししてポケットに入れて出かけよう。

それから、次に必要なのがフックカバー。数種類の商品が一般に販売されているけど、トレブルフック3方向に開けるタイプが使いやすいと思う。脱着の容易なタイプを選んだ方が、釣り場でのルアー交換が便利になるはずだ。

小さなルアーだけでなく、シーバス用の大きめのルアーだって、ちゃんとしたフックカバーを使っていれば、ベストのポケットに直接入れておくことも可能だ。但し、ポケットの中を整理しておかないと、指先にハリを刺してしまう危険があるから注意が必要だ。

フックカバーを使っている場合、海水に浸されたルアーをそのまま戻すのは控えたい。フックカバーに海水が入ってしまい、錆や腐食を進行させる可能性があるからだ。できることなら使ったルアーは別の場所にしまい、真水で洗って乾燥させてから、再びフックカバーを被せるように配慮したい。

次はプライヤだ。口の硬い魚や、鋭い歯を持つ口からフックを外す場合、素手では躊躇することもあるのが実態だ。そんな時に絶対欠かせないのが、小型のプライヤだ。ボクは好んで、先の曲がったタイプを使っている。大型魚にはストレートを使っているが、小物には細身で先曲がりのタイプが扱いやすい。

最近のプライヤには、先端部がスプリットリングプライヤと兼用になったものがあるので、自分が使うサイズにマッチしていれば、それを購入してもいい。ただ先端部は痛みやすいので、個人的には専用に準備したものと使い分けている。

ボクはマイクロルアーのフックを消耗品として捉えている。つまり細軸のフックは、研ぎ直すとすぐにダメになりやすい。ボクほどフックを研がないアングラーも、少ないのではないだろうか。

だからスペアフックを準備しておき、曲がったり極端に丸くなると、その場でどんどん交換するようにしている。そんな時にも、スプリットリングプライヤは必需品だ。

フックを研ぎたいなら、フックホーンを持ち歩こう。大型のフックなら、本格的なヤスリを使いたい。持ち歩きに不便だけど、素早く確実に研ぐのなら、そういったものが絶対的に有利だ。小さなフックだけを研ぐのなら、小型のフックホーンと呼ばれているタイプで十分だ。

ついでにちょっと特殊なアイテムを紹介しておこう。釣り場で釣れた時の記録を残しておくために、水温計は欠かせない。釣れても釣れなくても、情報をデータとして保管しておくことは、次に良い結果を出すための貴重な財産となる。

水温計は情報のカギとなる、最も重要なものだ。他のアングラーより釣りたいと思ったら、人より先にそのターゲットのシーズンインを知りたいものだ。そのためには水温と周囲の環境の変化を意識したい。

保護管にガードされたタイプが売られているので、それをベストのポケットに忍ばせておきたい。足場の高い場所でも使えるように、数mの紐を準備していれば安心だ。

身に付けるアイテムとして、お薦めしておきたいものもある。帽子とサングラスは、是非とも着用をお願いしたい。偏光グラスはサイトフィッシングを楽しくするだけでなく、ルアーがもし飛んできても、目を保護するという役目を果たす。

帽子も同様の理由で、頭を守る道具として認識して欲しい。とにかく釣りには危険がつきもの。安全に釣りをするために、十分すぎるほどの注意で楽しみたい。


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